撮影=森岡督行

9月1日(金) 曇

午前、三菱東京UFJ銀行銀座支店にて各種支払い作業を行う。午後、神楽坂に移動し、新潮社の三浦朋子さんと川端康成の写真について原稿の調整。夕方、国立駅に移動し、古道具店の台形へ。店内の道具や仏像、 お面、護符などについて店主の伏木さんから話をお聞きする。台形の店内で夕食をいただく。


9月2日(土) 晴

午前、渋谷駅からバスにて松蔭神社のノストスブックスへ。 2012年に出版し、絶版になっている自著『Books on Japan 1931-1972』を検索したところ、現在唯一販売してくださっていた。価格は8000円。値上りしていて、この場合はありがたい。急いで品川駅に向かい、 新幹線で京都へ。和久傳さんの「川」のレセプションに参加。桑村祐子さんに 小著を手渡すが、すでにお持ちのよう。何冊持ってもらっていてもありがたい。そこから徒歩で寺町のサンボアまで向かい、ジントニックを一杯。タクシーにて京都駅に戻り、新幹線にて東京へ。


9月3日(日) 晴

午後、店番をしていると、高校の物理の恩師の渡辺正紘先生がご来店。当時物理に関心を見出せなかったことなど昔話2時間。


9月4日(月) 曇

午後、巌谷國士先生を出迎えるため東京駅へ。新幹線ホームで初めてお会いしてご挨拶をする。タクシーにて店舗に移動。銀座ブロッサムで「合田佐和子さんの思い出」と題して、岡安圭子さんの朗読と合わせて、講演会を開催する。 シュルレアリスムとは「現実の中に超現実があること」。超現実を、浄土という言葉と置き換えることが出来るなら、柳宗悦が工芸を通して述べたことに共通点があるのではないかと思う。


9月5日(火) 晴

17時、 日本橋三越新館にて東京アルチザン企画の打ち合わせを行う。その後、新宿に移動し、岐阜屋で会食し、イーグルでジントニックを飲む。


9月6日(水) 曇

14時、中目黒のスマイルズで書店関連企画の打ち合わせを行う。今年中にあたらしい会社を一つ立ち上げることになるかもしれない。15時30分、渋谷に移動。三浦さんと合流し金沢東急ホテルの企画の打ち合わせ。18時、西荻窪の喫茶店にてインタビューを受ける。


9月7日(木) 曇

午前、株式会社森岡書店取締役会議。13時、鎌倉から祥見さんご来店。来年の企画の相談を行う。14時、札幌からconxt-sの石神さんご来店。 11月に札幌で行うイベントの相談を行う 。18時、 紀尾井町に移動し、Yahoo Japanの本社へ。キューキックオフパーティーに参加。渡邉康太郎さんのスピーチを聞く。


9月8日(金) 晴

13時、DRESS NYC 81にてヘッドスパ。16時半、 飯田橋のスターバックスコーヒーに移動。某工場跡地のリノベーション企画が可能かどうかの相談。その後、浜松町へ移動し、ECフィルムの上映会に参加。


9月9日(土) 晴

午後、国分寺のクルミドコーヒーへ。今日は、神社のお祭りのようで、国分寺駅からの道すがら、電柱と電柱の間に、縄が結ばれていて、さらに、その縄に紙垂が連続していくつも吊ってある。紙垂は、雷を表していると読んだことがあるが、こうして見ると、まるで白蛇が吊ってある光景のようにも見える。山形ビエンナーレの「畏敬と工芸」の調査がもたらした視点だろう。クルミドコーヒーで、コーヒーと特製の最中をいただく。影山さんと大西さんにもご挨拶。夜、麻布十番の山忠へ。


9月12日(火) 曇

朝、自宅のそばで犬の散歩をしていると、小店にときどきご来店してくださる方と遭遇。近所に住んでいることは知っていたが、こんなに近いとは。夕方、銀座のスターバックスコーヒーにて三越の坂橋さん志村さんと東京アルチザン企画の打ち合わせを行う。夜、山形ビエンナーレのテキストの執筆。文様や造型など、工芸のなかにあって忘れられた意味を見つけること、換言すれば、古くて新しい側面を探すことがこの展覧会の意義になるだろう。


9月13日(水) 晴

お昼の新幹線で山形へ。山形ビエンナーレ、「異形と工芸」の研究発表会。箒の起源など興味深い発表がある。終了後も近所のタリーズに場所を移して今後の方針を確認。


9月14日(木) 曇

朝の新幹線で東京へ。11時、ウェブメディアの動画の取材を受ける。14時、王子駅に移動し、某社流通センターを見学。その後、王子駅前のカフェにて今後の方針の打ち合わせ。17時半、福川さんご来店。


9月15日(金) 晴

14時、外苑前のほぼ日事務所にて企画の打ち合わせ。夜、神保町に移動し、 テラススクエアにて写真家の清永洋さんのトークイベントに加藤孝司さんと登壇。


9月16日(土) 曇

午後、代官山でミナペルホネンの展覧会へ。皆川さんに12月のトークイベントに登壇していただくお礼を述べる。そこで、昨晩トークをご一緒させていただいた加藤孝司さんと合流し、麻布台のギャラリーSUで開催されている「井藤昌志×鎌田奈穂展」と江戸川橋のLA GALERIE DES NAKAMURAで開催されている「横尾香央留個展 カコヲカコウ」を観る。銀座に戻り、sowhatでコーヒーを一杯いただき休憩。夜、もりよしにて会食。


9月18日(月) 晴

朝の新幹線で名古屋へ。ガラス作家の長野史子さんの工房を見学し、長野さんの作品集が出版できないかどうかの相談を行う。その後、近鉄に乗車し、四日市市へ。 内田鋼一さんが主催するBANKO archive design museumで開催されている「琺瑯のいろ・かたち」を観る。自分も琺瑯を1点出展させていただいた。その後、近鉄で名古屋まで戻り、高島屋にあたらしくできた三省堂書店のトイレを見学し、夜の新幹線で帰宅。


9月19日(火) 曇

午後、中目黒のスマイルズにて今後の経理のあり方について打ち合わせを行う。その後に中目黒のガード下の原トーリッパにて会食。この付近の東横線の高架は、昭和初期に竣工したことを知る。百年前喫茶店構想を実現するのにうってつけのスペースなのではないかと妄想する。


9月20日(水) 曇

13時から18時まで日本橋三越にて打ち合わせ5時間。さすがに長かったが、それだけ達成感もあった。19時、店舗地下にて友引会を開催。今日は朝から食事をする時間がなかった。


9月21日(木) 晴

午前、長女の学校にて面談。一旦自宅に戻り、原稿執筆。18時、御茶ノ水の某所に集合し、某企画の会議。その後新宿にタクシーで移動。ゴールデン街のオープンブック、新宿2丁目の猫目とわたる。猫目で久しぶりに山下裕二先生とお会いし、最近発見された雪舟の絵についてのお話しを少しお聞きする。


9月22日(金) 晴

お昼、飯田橋へ。成田久さんの連載を書籍化するにあたり、凸版印刷さまの社内にて、コンペを行うことになっていたが、今日はそのデザイン案の発表会。17時、店舗近所のべローチェで『女性自身』の取材を受ける。


9月25日(月) 晴

高校の同級生の安藤紀子さんがご来店。お会いするのは24年ぶりではないだろうか。近況と昔話。17時30分、青山に移動し、マーガレットハウエル事務所にて、月末に予定している撮影の衣装合わせ。それが終わって青山通りを歩いていると、キノイグルーの有坂さん渡辺さんと遭遇。ブルータスの編集者の鮎川さんも。これから「髭」が登場するショートムービーを5本観るイベントを行うそうで、私も急遽、参加させていただくことに。何の気なしに席についたが、おそらくこれは、応募して当選してようやくここに座れるという種のイベントなのではないだろうか。有坂さん渡辺さん、鮎川さんありがとうございます。


9月26日(火) 晴

14時から『モノマガジン』誌の取材を受ける。たくさんのメディアが書店特集を組んでくださり、また小店を取り上げてくださるのはありがたいかぎりです。18時、馬喰町のアガタ竹澤ビルへ。4階に空いた賃貸物件の内見。ここでギャラリー兼税務事務所を運営しようとしている桑原さんと相談。このような形態のギャラリーはかなり珍しいだろう。その後、ともすけ食堂に移動したら、三谷龍二さんがテーブルに座っていて驚く。来年に銀座松屋で予定されている展覧会の打ち合わせをされていた。


9月27日(水) 曇

10時、Web媒体のCHINRA.NETにて取材をしていただく。キリンビール社のビールづくりと小店の取り組みの接点などについて。13時、鮨石島にて会食。16時、飯田橋のスターバックスコーヒーにて某工場跡地計画の相談。この計画はまだまだ妄想段階だが、もし実現できたら、喜んでくれる人がたくさんいるだろう。その浜松町に移動し、ギャラリー916にて上田義彦さんの「旅の記憶」展を観る。


9月28日(木) 曇

11時、神保町へ。駿河台下交差点近くのクスールにて、来月のイベントの打ち合わせ。一緒に登壇する予定になっている小野友資さんは京都からスカイプで参加。その後、三省堂書店や小宮山書店をのぞきミロンガにて珈琲を一杯飲んで休憩。珈琲を飲みながら今日で43歳になったと思う。


9月29日(金) 晴

朝からマーガレットハウエルの撮影。銀座各地や日比谷公園をまわりながら。縁あって、平野太呂さんに撮影してもらう。『POOL』も、その後に出版された『Los Angeles Car Club』も、太呂さん独自の視線でそれまで他になかったイメージの写真集だった。しかも、それが太呂さんの好きなことにつながっている。つまり、写真の対象が好きなもので、それが独自のイメージになっているという構造。そんなことを今日太呂さんと話ながら、自分もそんな仕事をしていきたいと思う。


9月30日(土) 曇

朝、小学校の運動会へ。保護者競技の綱引きに参加するが、力及ばず、負けてしまう。


前の日記へ  次の日記へ

トップへ戻る ▲