小帛紗 アフリカ コットン 藍染 絞り染
textile n+Rは中村夏実さんと林礼子さんのふたり組。日本、アジア、ヨーロッパ……古布や現代の布を再生/新生させる活動をつづけています。今回は「藍」をテーマに、帛紗や簡易仕覆(中身共)を御紹介します。


大帛紗、小帛紗、簡易仕覆等
制作|textile n+R|2021年

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https://shop.kogei-seika.jp/products/list.php?category_id=32


大帛紗 日本 コットン 古布 1950年頃

藍草が生み出すとりどりの色とかたち   textile n+R

藍草は天からの賜物である。藍色とは、藍草で染めた色の総称。紀元前2000年のインドに始まり今日に至るまで、世界中で愛されてきた色でもある。天空の空の色、流れる水の色、見晴るかす海の色など、思えばこの地球上に住む人間はいつも青い色=藍色と共に生きてきたと言えるだろう。その愛しさの源は、どこか祖先たちの遠い記憶とつながっているからかもしれない。

textile n+Rの布簞笥にも、いつしか藍布がいっぱいにたまっていて、これらを「用の布」にして披露したいとは、かねてからの私たちの思いだった。折々の異国への旅で出逢った藍布たち、骨董市などで積み上げられた布のなかに埋もれていた古い藍布たち、そしてなにより母の引き出しに大切にしまわれていた藍布。これらを1枚1枚手に取り、洗ったり、アイロンをかけたりしながら「用の布」への思いを込めて縫い上げてみた。

藍色は、自然がもたらしたいちばん美しい色なのだと思う。新しい布は、藍の香りをまとって輝き、古布は古布として水をくぐるたびにさらに清らかな布に蘇っていく。ぜひ私たちなりの藍布の作品を堪能していただければと願っている。


textile n+R
糸を紡ぎ、染め、織りをする中村夏実と林礼子のユニット。1枚の布に宿るチカラと魅力を知ってもらうための布プロジェクトを展開。「百思百布」のコンセプトの元、思いのこもった布を朽ちさせることなく、日常を豊かに彩ってくれる「用の布」に変身させている。これまで、工芸青花(2018年)、代官山蔦屋書店(同)、麻布香雅堂(2019年)、ミナペルホネン/エラヴァI(2020年)、ミナペルホネン京都/ガレリア(同)で展観。




簡易仕覆 日本 コットン ヨーガン・レールのプロデュースによる藍絞り染め
木椀 三谷龍二作 2021年 山櫻オイル仕上げ



簡易仕覆 ラオス シルク 浮き彫り
ショットグラス 1950年 フィンランド カイ・フランク

小帛紗 タイ カレン族 コットン 藍と黒檀による草木染め 2色経糸による文様 2019年

小帛紗 インドネシア コットン 経絣

小帛紗 インド シルク kantha刺繍 2020年

大帛紗 日本 コットン 古布 1900年頃

大帛紗 カンボジア コットン 藍染糸 2017年



簡易仕覆 ラオス コットン 手紡ぎ 浮き織り 
木椀 三谷龍二作 2021年 山櫻オイル仕上げ



簡易仕覆 日本 コットン 型染 昭和中期
盃 稲生一平作

小帛紗 日本 コットン 古布 型染

小帛紗 日本 コットン 古布 田中明夫の正藍による型染 2000年頃

小帛紗 ナイジェリア ヨルバ族 泥藍染 アディレ・エレコ(澱粉糊でフリーハンドで図柄を描く藍染)2018年

小帛紗 アフリカ コットン ろうけつ染 2010年頃
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