撮影=森岡督行(2点とも)

5月3日(木) 曇

午後、吉祥寺駅へ。3月に書籍販売会でお世話になった下田直子さんの事務所兼アトリエを訪ねる。その後、アウトバウンドで小林和人さんと合流し、西荻窪364で開催されている塩川いずみさんの個展「花卉」を拝見。その後、麻布に移動し、ギャラリーSUで開催されている松本裕子さんの展覧会を拝見。松本さんは新境地の作品を展開していた。ベラルーシ料理をいただく。


5月4日(金) 晴

営業終了後、東西線で神楽坂に向かい、この春から工芸青花のギャラリーに勤務することになった高橋さんを囲んでの会食に参加する。


5月5日(土) 晴

14時、HeHe の中村水絵さんと「三宅一生さんはどこから来た」展の打ち合わせを行う。可能なら著者の小池一子さんの講演会を企画したいと提案する。17時、六本木に移動し、21_21デザインサイトにて編集者の至田さんと合流しカディー展の解説をする。表参道に移動してMarc JacobsのBOOKMARCにて「marii」展を拝見する。


5月7日(月) 曇

午後、松岡一哲さんがご来店し、写真集「Marii」展の飾り付けを行う。奥さんのマリイさんに何か不穏なことが起こるような雰囲気で進行していくが、最後のページをめくっても、それが何だったのかは一見わからない。でも確かに何かがおこっている気配があり、それが何なのかを何度も見返したくなる。この写真集の行き着く先に幸福があると確信する。


5月8日(火) 曇

夜、日本橋の室町砂場で会食。東京の工芸を紹介するイベントを2020年に開催できるかどうかの相談。


5月9日(水) 曇

17時、神保町のfusion-nにて生活工芸美術館構想の相談を行う。


5月10日(木) 晴

13時、蔵前の筑摩書房にて建築家の岡啓輔さんと打ち合わせ。岡さんが現在建造している三田のアリマストンビルにて岡さんにツアーをしていただき、本の販売会をすることを決める。岡さんは、6月16日と7月13日を開催日に指定する。岡さんの経験と勘によればこの日は雨が降らない。


5月14日(月) 晴

午後、7月に展示予定の中村太亮さんご来店。「やまびこ」展の打ち合わせ。14時、神保町にて写真家の湊さんと落ち合い、来年行う写真展の相談。夜、山口信博さんがご来店。「地即図、図即地。方眼紙句集と詩集を買う。」展の搬入、飾り付けを行う。句集の他に、その版を組み変えた詩集も販売する。望月通陽さん、横尾香央留さん、新島龍彦さんによる特装本も無事に設置し明日の開店を待つ。


5月15日(火) 晴

午前、韓国のKBSテレビに取材と撮影をしていただく。世界の本屋をテーマにしたドキュメンタリーで来年1月放送予定。昼、銀座の貴船にて会食。TさんとSさんと私。TさんとSさんは、別々の企業に所属するキュレーターだが、偶然にも、今春からお二人とも東京大学大学院に入学されたということで、祝賀会を行う。夜、天王洲に移動し、imadeya主催のワインイベントに参加。会場で望月通陽さんと合流する。


5月16日(水) 晴

鈴木ビルの地下の会場で山口信博さんとトークイベントをさせていただく。望月通陽さんが句集に描いたドローイング作品をスライドで鑑賞する。


5月17日(木) 晴

午後から店番。夕方、自由大学の奥住さんがご来店。7月に開催する講座の打ち合わせを行う。


5月18日(金) 晴

13時、石島にて会食。15時、JTBパブリッシングの平原さんと8月に開催するセソコマサユキさんの「石垣宮古ストーリーのある島旅案内」展についての打ち合わせ。移住、沖縄での暮らし、地方での編集の仕事、働き方などをテーマにトークイベントをお願いする。


5月19日(土) 曇

朝の新幹線で山形へ。山形市内の喫茶店フランソワにて「畏敬と工芸」の豆本出版の打ち合わせ。「畏敬と工芸」展に出品された工芸の中から5点を紹介することにする。地震や豪雨などに直面し、私たちの自然に対する「畏れ」は、以前より切実になっていると思う。そして「畏れ」が切実なほど、自然の恵みへの「敬い」は増すのではないだろうか。いまだからこそ、過去の人々が工芸にのこした畏敬のかたちを探る意義がある。その後文翔館に移動して、山形ビエンナーレ会場の見学並びに展示のレイアウトを検討する。山形駅から左沢線に乗り寒河江駅へ向かい、高校の同級会に参加する。高校の校歌を25年ぶりにうたうが、歌詞はほぼ覚えていたようだ。


5月20日(日) 晴

朝、寒河江市のGEAにて、東北芸術工科大学の宮本さんデザイナーの梅木さん、gatta編集長の鈴木さんと合流し、車で最上地方へ。途中、遠くに見える鳥海山の、これまで見たことのない稜線を見て驚く。新庄市を訪れたのはおそらく35年ぶりではないだろうか。「山の神に捧げる人形」を訪ねて、山間の村々を巡る。「山の神に捧げる人形」は、地域に男子が産まれると、無病息災を祈願し、山の神に奉納する木彫の人形。主に父親や厄年の人が木を彫り、地域の祠に安置したという。今回は4つの地域の祠を巡る。9月の山形ビエンナーレでそのいくつかを紹介する予定。新庄駅から山形新幹線に乗車し東京へ。


5月21日(月) 晴

午後、銀座ウエストで紅茶をいただく。代官山蔦屋書店にて赤木明登さんの『二十一世紀民藝』のトークイベントに参加。ブックデザインを担当された山口信博さんとの対談。


5月23日(水) 曇のち雨

午後、三田のアリマストンビルで岡啓輔さんと筑摩書房の担当編集者の柴山さんとツアーの打ち合わせ。その後、広尾のスイス大使館に移動し吉川静子さんの作品集『shizuko yoshikawa』出版記念イベントに参加する。チューリッヒから吉川さんも来日されていて本にサインを入れていただく。


5月24日(木) 晴

中野のシモジマにてプチプチなどの梱包材を一通り購入し、あずさに乗車し松本へ。松本駅から徒歩で松本69クラフトストリートの会場へ向かう。今年は『カイ・フランクへの旅』を販売する。著者の小西亜希子さんが手配してくださったカイ・フランクのガラス製品を会場に並べる。


5月25日(金) 晴

「日用美品」のトークイベントに参加させていただく。「日用美品」とは皆川明さんが提唱したあたらしい言葉で、このトークイベントでは69クラフトストリート参加メンバーが、それぞれの視で選びとった〈日用美品〉を持ち寄った。私は、郡司庸久さん郡司慶子さんのカップを持参。51%Tokyoで同社の三浦哲生さんがこの器を使っているのを見て、 すぐ同じものが欲しくなった。訊けば郡司庸久さん慶子さんによるもので、その後、郡司夫妻にわがままをいって譲ってもらった。この器でお茶を飲むと、郡司夫妻と同席した、ある結婚式を思い出すことがある。新郎新婦の仲人は郡司夫妻。きっと新郎新婦は郡司夫妻のような夫婦になりたかったのだと思う。


5月26日(土) 曇

次女の運動会参加のため、朝のあずさに乗車。会場は三鷹駅だが、立川駅手前でまさかの信号機故障事故。復旧の見込みが立たないということで、立川駅から南部線で分倍河原駅に行き、京王線に乗り換えて新宿駅へ。新宿駅から中央線に乗車しようやく三鷹駅に到着したのが12時20分頃。松本駅から三鷹駅に到着するまで5時間ほどかかる。午後から次女の運動会に参加。


5月27日(日) 晴

午後、北越谷にあるエバゴスのアトリエに曽我部美加さんを訪ねる。アトリエ奥の階段をのぼったスペースで曽我部さんのお話をお聞きする。屋根裏部屋のような構造。曽我部さんは、デザインを考える時、最後の最後で、いつもデザインのイメージが夢に現れるという。目覚める間際に「パンッ」てイメージが現れ、その夢が現れると終わっていいんだなと思うとも。今回の本作りの過程でもこのような体験があったそう。


5月28日(月) 晴

午前、ほしぶどうさんの『おかおみせて』出版記念会を行う。ほしぶどうさんは、茅場町の店舗にもちょくちょく訪ねてくださっていた。ほしさん、福音館書店から初の絵本の出版おめでとうございます。自分も嬉しいです。18時から倉嶌隆広さんの搬入。倉嶌隆広さんの『Poemotion』は、スイスのラースミュラーパブリッシャーズからシリーズとして出版されている書籍。実は、昨年度で累計が5万部を超えロングセラーになりつつあるが、日本では取扱われることが少ない。搬入時にラースミュラーさんもご来店。その後、秩父錦にて日本のデザインと都市としての東京についてお話をお聞きする。


5月30日(水) 曇

朝10時、店舗近所の「ひねりや」にて雑炊を食べながら朝吹真理子さん、渡邉康太郎さんと7月に行う出版記念イベントの相談をする。夕方、中目黒のスマイルズに移動し、7月に資生堂本社で行う遠山さんとの対談の打ち合わせを行う。テーマはアートとビジネスの関係。





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森岡督行 yoshiyuki morioka

「森岡書店」主人。1974年山形県生れ。著書に『BOOKS ON JAPAN 1931-1972 日本の対外宣伝グラフ誌』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『写真集 誰かに贈りたくなる108冊』(平凡社)、『荒野の古本屋』(晶文社)、『東京旧市街地を歩く』(エクスナレッジ)など。「青花の会」編集委員。
facebook:yoshiyuki.morioka.7


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