撮影|森岡督行(2点とも)

11月1日(金)

午後、電車にて池袋駅へ。北口のWE ROADを歩いて植田志保さんの壁画をくぐり抜ける。パルコの世界堂にて、武田鉄平さんのポスターの額装を引き取る。ところが、紙の性質上、たわんでしまっていたので、修正をお願いする。16時、ひねりやにてN氏と会談。実は中国のある企業から取締役になってほしいという打診があり、中国の商習慣に詳しいN氏の話をお聞きする。上海や杭州に立ち上がった新しい感覚の美術館やギャラリー、書店、建築などを紹介する仕事になりそうなのだが。


11月5日(火)

14時、ひねりやにて江原礼子さんと来年5月に行う講演会の打ち合わせを行う。16時、金工作家でカワチ製菓の川地あや香さんが山形市からご来店。ひねりやにて『おやつとスプーン』出版記念展の整理券の発行の仕方など打ち合わせを行う。夜、『Subsequence』編集長の井出幸亮さんに、『Subsequence』2号の編集について話をお聞きする。『Subsequence』は「連続して起こること」という意味。1号が今年3月に刊行され、松本の六九クラフトストリートで販売すると、持参した分が1日で完売。「幻の雑誌」と呼ばれる状況が起こった。制作費を出しているのがアパレルブランドの visvim。しかし、基本的には visvimと直接関係のある広告や誌面はない。カルチャー誌のようなものに近い。visvimは、職人と一緒に新しい製品をつくり続けてきたが、雑誌作りもある意味工芸に近いという。特に日本の雑誌は。銀座の松屋で「工芸批評」展がいま開催されていて、井出さんは出品しテキストも寄せている。井出さんはご自身のセレクトを「折衷」という印象的な言葉で説明する。この『Subsequence』を読んでいても、「折衷」というバックボーンが感じられる。その点を井出さんは以下のように述べる。「あらゆる文化は何かと何かを折衷したり、ミックスされたり、何かの影響を受けたり。それは地理的に遠くのものから、外国のものから影響を受けるとか、外のコミュニティのものから影響を受けてたりもするし、時間的に過去のものから影響を受けたりとか、ミックスされたりとかもする。時間と空間ですよね。時空ということなんですけど」。終了後、井出さんと小林和人氏と私とで近所の中華料理店だるまにて、ビールを飲みながら中華料理を堪能する。


11月6日(水)

17時、博多阪急の井上さんご来店。博多阪急で可能な企画を考える。博多阪急に行ったことはない。行ってもいないのに企画を考えるのはどうかと思うが、井上さんと話をしているのは結構楽しく、何かいいことが起こりそうな気がする。


11月7日(木)

13時、表参道の三菱UFJ銀行青山支店にて、伊藤昊写真集企画の概要を説明する。あろうことか私は名刺を忘れてしまい、新しく担当になったMさんに、名刺を渡し損ねた。社会人としての常識が欠けたと判断され、そのことが融資に対して重大な影響を及ぼすのではないかと不安になる。蓋を開けてみたら、和やかに話が進んだ。和やかすぎて、思わず朝吹英二が福沢諭吉を暗殺に来たということに言及する。その話が長くなると判断した連れの森住に制止され、会談は終了。


11月8日(金)

午後、代官山駅へ。坂田阿希子さんのKUCHIBUEにてカニクリームコロッケとポテトサラダをいただく。コンソメスープも飲んだ記憶があるが、もしかしたら、それは夢かもしれない。すごく薄味なのにコクがあったことははっきり覚えているのだが。その後、平松麻個展「種まきの地図」へ。会場のLOKO GALLERYはKUCHIBUEから徒歩6分。絵画19点、立体7点。会場にて吉田昌太郎さんと少し話をする。その後、タクシーで表参道のGYREに移動し、visvimの『Subsequence』2号出版記念展に参加する。会場にはピエール・ジャンヌレがチャンディーガルで製作したオリジナルの椅子が並んでいた。会場で小林和人さんと合流し、新宿の花園神社へ。酉の市が開催されている境内にてイカ焼き等で食事をする。その後、見世物小屋を見学する。今年も人魚と会うが、鱗はなかった。


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