20160420

4月13日(水)夜、自由学園明日館(池袋)にて、金沢百枝さんの講座「キリスト教美術をたのしむ13」を開催しました。今回のテーマは、旧約聖書最大のスター、ダヴィデの物語です。

ダヴィデはキリストの祖先でもあり、その強さと賢さによってキリストの「予型」ともされる人物です。王サウルの傍らで琴を奏でる楽師ダヴィデ、獅子を倒し巨人ゴリアテを撃つ英雄としての少年ダヴィデ、サウルから逃亡しながら狂人のふりをするダヴィデ、裸で踊って妻ミカルに軽蔑されるダヴィデ、水浴するバト・シェバに横恋慕するダヴィデ……エピソード満載のダヴィデは、画家たちにとっても創造の源となったのでしょう、たくさんの作品が残されています。

バト・シェバは13世紀以降に多く描かれるようになったそうですが、足がむき出しになっていたり、髪を洗う姿だったり、画家自身の欲望が見え隠れするようです。「淫欲」の象徴として、虚飾を表す鏡や山羊とともに時禱書に描かれたかと思えば、ダヴィデからの手紙に戸惑う着衣のバト・シェバを描いたヤン・ステーンのような画家もいます。聖書注釈によると、バト・シェバの水浴を「洗礼」とみなし、彼女をキリストの妻たる「教会」の予型とするそうで、こじつけでは……と思いつつ、このような解釈の幅の広さが表現のバリエーションをもたらしているのかもしれません。

次回は5月26日(木)です。はじめての方でも、どうぞ気軽に御参加ください。
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また、5月14日(土)には、新潟・北書店でも金沢さんの講座があります。ロマネスク美術の魅力について、たっぷり語っていただきます。U
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20160418

今週は木曜と日曜に講座があります。ひとまず工芸を「人の手でつくられた道具」と考えるなら、いつの時代、どんな地域のものでもゆきつくのは「人と時間」のことのような気がしています。神話も、骨董も、そのことに思いをめぐらせることになり、「近さ」におどろくことがあります。お待ちしております。S

■講座|河島思朗|ギリシア・ローマ神話9|オリンポスの神々1
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■講座|木村宗慎|古美術入門4|精華抄より
4月24日(日)15時@MGP矢来スタジオ(神楽坂)
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20160415

4月6日(水)、MGP矢来スタジオ(神楽坂)にて、青柳恵介さんの講座「謡曲を読む6|江口」を開催しました。

今回は、テキストを読むより先に、典拠の紹介がありました。ひとつは新古今和歌集などに採られた、西行と遊女の歌のやりとりです。宿を求めた西行に対し、遊女が見事な返歌でやりこめるという、スターの失敗といった趣の、どちらかといえば滑稽な説話です。それをあえて世阿弥は真正面から捉え直し、『古事談』にある、性空上人が遊女に普賢菩薩を見た話を下敷きにした観阿弥の作と接続した作とされるのが「江口」です。

そうした翻案の面白さに加え、世阿弥のテキストには古今集や和漢朗詠集からの引用がちりばめられています(青柳さん曰く、このような教養の見せびらかしが「世阿弥改訂」の根拠のひとつ)。この世と遊女との一夜を、ともに「仮の宿」として重ね、今と昔を交錯させる世界観を、さらに深いものにしています。

謡曲をテキストとして丁寧に読んでゆくこの講座も、今回でひと区切り。参加者からは惜しむ声もいただきましたが、青柳さんとは、また別のテーマでの講座を予定しています。U




20160413

6月4日と5日、東京神楽坂で骨董市を開催します。出展者は26軒。ベテランから新鋭まで、東北から九州まで、眼利きばかり、青花の会ならではの顔ぶれです。講座や茶席もありますので、ぜひお運びください。S
http://kogei-seika.jp/seikafes2016/




20160406

古今の工芸の優品を紹介するブログ「精華抄」をはじめました。第1回は「大聖武ほか」です。S
http://www.kogei-seika.jp/blog/seikasho/001.html


20160405

3月30日(水)夜、自由学園明日館(池袋)にて、河島思朗さんの講座「ギリシア・ローマ神話8」を開催しました。今回のテーマは「人間の誕生3」。ギリシア・ローマ神話では、人間は初めから存在していて、誕生の物語も複数あります。今回は「5時代の説話」により、生まれては滅亡する人間の物語を見ていきました。

紀元前7世紀のヘシオドス『仕事と日』では、黄金、銀、青銅、英雄、鉄という5つの種族の興亡が記述されています。紀元後8世紀ローマのオウィディウス『変身物語』では、それを黄金、銀、銅、鉄という4つの時代に分類しています。「黄金の時代」は労苦のない、神のような生活ですが、オウィディウスを読むと「異国へ旅することもまだない」など、やや味気なく感じているようにもとれます。一方ヘシオドスは、現代にまで続く「鉄の時代」について、「親が年をとってくれば、たちまち疎かにする」などと記しており、まるで「最近の若いものは……」と愚痴る老人のようです。

ギリシア・ローマ神話には「詩人の創作」も含まれています。現実の歴史の反映および他文化の説話の影響だけでなく、神話を語る詩人の価値観もにじみ出ているところに、奥深さを感じました。

次回は4月21日(木)です。いよいよオリュンポスの神々がテーマになります。ぜひご参加ください。U
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20160404

あさって6日夜は青柳恵介さんの講座「謡曲を読む」の最終回「江口」です。観阿弥作、世阿弥改作の曲で、江口の遊女の亡霊が歌人西行との故事を語るという筋。光琳の紅白梅図屛風はこの曲の絵画化という説もあるそうです(月夜の川も語られます)。

青柳さんは古美術評論家であり国文学者です。いちばん書きたいのは西行、とかつてうかがったことがあります。花の季節に、花の歌人のお話。ぜひお出かけください。S
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20160401

美術史家・金沢百枝さんのブログ「キリスト教美術をたのしむ─新約聖書篇」、更新しました。今回は「うまれる─降誕3」。

聖書では詳しく描写されない出産場面。14世紀スウェーデンの聖ビルギッタの「幻視」以後、牛とロバに着目すると……。
http://kogei-seika.jp/blog/kanazawa/009.html




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