20190530

先週のクラフトストリート、来週の骨董祭と催事がつづきますが、「USED」展、今日から再開しました(神楽坂一水寮。日曜まで。13−19時)。時代も地域もまちまちですが、民藝館(月森さん)の直観展にならって(?)品名は附していません。ゾディアック叢書(ロマネスク聖堂集)56冊も御覧いただけます。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190401.html











20190529

「青花の会|骨董祭2019」、来週金曜(7日)17時からです。7日は青花会員(+御同伴者1名)と御招待者(すでに入場券をおもちのかた)の内覧会です(販売もします)。神楽坂6会場で9日までつづきます。
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2019.html

有料(1000円。冊子つき)ですが、会員のかたは7日以外も無料でお入りいただけます(前日6日までに御入会いただいたかたも無料です)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=4

出展者それぞれの推奨品もでそろってきました。以下のアカウントで紹介しています。みごたえあります。ぜひ会場でも御覧ください。
https://twitter.com/seika_fes
https://www.facebook.com/seikafes/
https://www.instagram.com/seika_fes/

8日と9日は工芸青花の企画展「山茶碗」もあります(販売します)。中世の東海地方で焼かれた雑器ですが、昔から好きで、『工芸青花』11号で特集しました。記事では青井義夫さん(甍堂)、小澤實さん(俳人)、勝見充男さん(自在屋)、坂田和實さん(古道具坂田)、清水喜守さん(古美術28)、高木孝さん(古美術栗八)、北村美術館、日本民藝館の山茶碗を掲載しました。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika011.html

写真は今展出品作の山盃、山茶碗、大平鉢です。高木さんからのものです(一部)。ほかにも勝見さん、清水さんから、そして出展者の方々からも出品予定です。酒器にも、料理にも映えるし、手にもち、ながめても味わいがあります。





20190527

松本の六九クラフトストリートからもどりました。みなさんありがとうございました。トークにでたり、店番していて、いろいろ考えることの多い年でした。議論した(したかった)のは、作家とギャラリーの関係の今後(上代制=定価制の見直し、契約の必要性など)や、「生活工芸派」と「生活工芸」の差違(今後はなるべく前者のみつかおうと思います)、そもそもこの大量廃棄社会で、たとえ手工芸であっても(少部数の本であっても)「新品」をつくる/売ることにどのように意義をみいだすのかなど。あらたな記事の種もみつかりました。(菅野)





20190524

松本の六九クラフトストリート、はじまりました(日曜まで)。今年は花屋ことの葉さんの店内をお借りしています。「日置路花の書」展。今夜はトークです。
http://69-matsumoto.jp/information.html





20190521

今週金曜(24日)から松本で三谷龍二さんの六九クラフトストリートに参加します(26日まで)。24日夜はトークもあります。工芸青花としては、今年は日置路花さん(1936年生れ)の書を展示販売します。写真は昨秋の東京展より(肩にきて人懐しや赤とんぼ/漱石)。以下は昨年の展示によせていただいた坂田和實さんの文。

〈25年前に初めて書を買った。路花さんの書だった。(略)文字は意味を内包し、思いを伝え、残す。書の作品とは、用途を持ち、自由に加工するには不便とも思える文字を、心の内側にとらえ、咀嚼し、これに、これまで積み重ね、又、捨てさってきた技量や経験をぶつけ、自らの裸を曝し生み出すものだ。書きに書き続け、自分を捨て、練り、絞り、表現する過酷な世界、単なるテクニックなんてものは通用しない。そして、ここまでくると、その書は型や枠から抜け切って自由を獲得し、無我の世界と繋がる。幼児の書や酒場の落書き、市場の値段札、拙とか只とか素といわれている世界と重なっている。路花さんの書はこの世界に限りなく近い〉

路花さんの書は、文字は声にもどれるか、という不可能性のあらわれ/問いのようで、たしかに過酷な仕事と思うものの、そこには声(がありうること)への路花さんの確信/希望がこめられていて、それがなによりすばらしいと思います。(菅野)
http://69-matsumoto.jp/information.html





20190520

6月1日から多摩美大美術館で、古道具坂田の坂田和實さんがかつてあつめた古布の展覧会が開催されます(7月15日まで)。大布も多く、たのしみです。写真は広島駅。これから東京。
http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/190601.htm





20190519

昨日は神楽坂で骨董商(古美術28)清水喜守さんの講座でした。ありがとうございました。好悪にやさしく、真贋にきびしく、という姿勢が印象的、伝道的でした。骨董祭、よろしくお願いします(6月7−9日)。
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2019.html





20190517

来週22日(水)夜は、美術史家金沢百枝さんの講座です。ロマネスク・シリーズが再開し、今回は「天使と悪魔」。写真はスペイン、シロス修道院回廊の天使(『工芸青花』8号より)。

■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ46|ロマネスクの宇宙5|天使と悪魔
□5月22日(水)18時半@自由学園明日館(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=277

次回講座も一般募集はじめました。

■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ47|ロマネスクの宇宙6|聖母子
□6月19日(水)18時半@自由学園明日館(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=279





20190512

高木崇雄さんのブログ「工芸入門」更新しました。今回はベネツィアで道にまよい、川端の小説を読む話です。人にはぞんぶんにまようべきとき(非生産)と、まよいを(なくすのではなく)うちに沈めてすすむべきとき(生産)があって、後者が工芸的だとすると、工芸(手工芸)にとってまよいとはなにか、時間(の侵入+形象化→個物化)? というふうに読みました。写真は『イタリア古寺巡礼 ミラノ−ヴェネツィア』より。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takaki/028.html





20190509

6月7−9日に神楽坂で「青花の会|骨董祭2019」をおこないます(7日は青花会員他の内覧会)。
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2019.html

各出展者の出品紹介をSNSではじめました。
https://twitter.com/seika_fes
https://www.facebook.com/seikafes/
https://www.instagram.com/seika_fes/

入場者(有料。青花会員は無料)には毎年小冊子をおくばりしています。今年の記事は中堅、若手骨董商の座談会。古美術花元、古美術肥後、古美術28の3人の鼎談でした。おかしな遠慮のない、正直な話がきけたと思います。「古美術」と「古道具」の差もたずねました。ほかの記事では出展者36人が愛読する「骨董本」紹介もあります。プロならではの選書でした。

写真は元「壺中居」社長廣田熙著『無欲の優作』。くだんの絵唐津が戦前、浅草の夜店で50銭(いまの1000円ほど)だったことがわかります。





20190507

森岡督行さんの「森岡書店日記」、更新しました。前回からすこしとんで今年3月の日記です。
https://www.kogei-seika.jp/blog/morioka/038.html

文中、「生活工芸美術館」構想の話がでてきます。森岡さんはあきらめていません。私は「生活工芸」は「古道具坂田(+中村好文)−生活工芸」という系譜で考えたいと思っています。かつて書きましたが、坂田さんの眼は「ありふれたものにありふれていないものをみいだす眼」です。中村さんの建築、生活工芸派の器も「ありふれている/いそうだけれどありふれていない」ものです。彼らの言葉/文章とうらはらに、その眼/手は共感的なもの(理解しやすいもの)ではありません(とうぜんといえばとうぜんですが)。これは、森岡さんにも話しましたが、彼らのストライクゾーンの「せまさ」をどのようにあらわし、つたえるかがなによりも大事なのでは、と思います。(菅野)





20190505

『工芸青花』の販売店一覧、更新しました。11号から取扱店もふえました(LEAFMANIA、わおん書房、gallery 艸小路、archipelago)。新規開店のところもあります(おめでとうございます)。これからもよろしくお願いします。
https://www.kogei-seika.jp/about/booksellers.html




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