20200831

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=435

《花=薄、女郎花、萩、桔梗、河原撫子/器=糸瓜花入》(部分)

「四时之花」的中文版线上连载也开始了,欢迎点击以下链接了解详情。
https://mp.weixin.qq.com/s/zTR6grr6YVwWMzgTZNeKlQ





20200831

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=435

〈昔から秋の花は「いける」ものではなく、「なりづくる」ものとされてきました〉

花=柚香菊、苦苺、青葛藤、虎杖/器=須恵器長頸壺
撮影=佐々木英基/川瀬敏郎事務所

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20200829

陶芸家でギャルリももぐさ代表・安藤雅信さんの通信講座「工芸と私2|北京・現代・生活工芸」の公開も、明日30日(日)までです。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=423

〈『工芸青花』(新潮社)編集長の菅野康晴さんと対談します。菅野さんとは2019年春、北京取材を共にしました。「文人文化が現代中国に引き継がれているか」。それが二人の暗黙のテーマでした。その記録は『工芸青花』14号に掲載されています。日本の侘び寂び、数寄、茶文化(喫茶文化)には、中国から伝わった禅と文人文化の影響が見られます。この6月に上梓した『茶と糧菓』(小学館)では、その過程をたどり、日本人がそうした文化をどのように育み、変化させたかを考察しました。魯山人、小山冨士夫、坂田和實......現代人の我々にも、文人文化の影響が微かに感じられます。そのルーツを探りたいと思います〉(安藤さん)

写真は北京郊外、栗林を歩く安藤さんたち。『工芸青花』14号特集「北京の工芸」にちなんだ講座でした。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika014.html





20200828

美術史家・金沢百枝さんの通信講座「キリスト教美術をたのしむ4|旧約篇3|創世記3|リリス」の公開は、あさって30日(日)までです。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=422

〈先日の講座で、天地創造の宇宙観にはギリシア哲学とヘブライの思想がまじっており、民話的要素はさほどないと話しましたが、女性の創造については、ユダヤ教の俗説も知られています。アダムの妻といえばエヴァ(イヴ)ですが、なんとエヴァは後妻だというのです。では最初の妻はだれかというと、リリスです。キリスト教美術でその俗説が描かれた、めずらしい例を紹介します〉(金沢さん)

写真は昨年9月、エルミタージュ美術館の金沢さん。このときの取材の記事を(ロシアの教会美術ですが)、いま編集中です(『工芸青花』15号で特集します)。





20200827

青花骨董祭の共催者でもある大塚美術さんが、今年10月に画家・川端実(1911−2001)の展観をおこない、作品集を刊行するにあたり、クラウドファウンディングをおこなっています。
https://motion-gallery.net/projects/otsuka-art

〈戦後ニューヨークで活躍した芸術家、川端実を紹介するプロジェクトです。豊富なカラー図版&豪華執筆陣によるエッセイを収録した作品集を刊行し、渋谷ヒカリエ8/にて10月に記念展覧会を開催。在米35年の画業をいま振り返ります〉(大塚美術)

〈1994年にアメリカでの活動を終えた川端実が日本へ帰国した際、ニューヨークからたくさんの大作絵画が持ち帰られました。大切に保管されてきたこれらの作品をはじめて目にした時、身の丈を遥かに超えるキャンバスに広がった、大胆な画面構成や色彩に圧倒されたのです。(略)黄金期を迎えたニューヨーク美術界の真っ只中で、1950年代末から約35年に渡って活動を続けた川端実は、日本の近現代絵画史に残る重要な作家です。しかしながら在米期間が長く、日本でもアメリカでも孤高の存在だった川端について、これまであまり広く知られてはきませんでした。(略)その後、川端実の画業を紹介するための新たな活動として、作品集の企画をスタートしました〉(同)

写真はNYの川端実と、2018年に青花の展示室でおこなった川端実小品展。応援したいと思います。







20200826

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=430

〈「ちいさい秋」 をすくいとり、籠にいれました〉

《花=野葡萄、雄山火口、山白菊、野紺菊、雌日芝、秋の鰻攫/器=古民具籠》(部分)

「四时之花」的中文版线上连载也开始了,欢迎点击以下链接了解详情。
https://mp.weixin.qq.com/s/zTR6grr6YVwWMzgTZNeKlQ





20200825

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=430

《花=秋海棠、山白菊、伊吹虎尾、見返り草、雌日芝/器=時代葡萄蔓籠》(部分)

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https://mp.weixin.qq.com/s/zTR6grr6YVwWMzgTZNeKlQ





20200824

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=430

〈夏の花が実になり、秋の花が咲きはじめるころ〉

花=灸花、烏瓜、山葡萄、山白菊/器=藤蔓籠
撮影=佐々木英基/川瀬敏郎事務所

「四时之花」的中文版线上连载也开始了,欢迎点击以下链接了解详情。
https://mp.weixin.qq.com/s/zTR6grr6YVwWMzgTZNeKlQ





20200823

テーマは「生活工芸と雑誌メディア」。9月30日19時より、オンライントークに参加します。広島の書店 READAN DEAT 主催です。
http://readan-deat.com/blog/2020/08/18/kogeitozasshi/

〈「生活工芸」は身の丈にあった生き方を大切にする「暮らし系」ムーブメントのなかで支持され、その運動におけるバイブル的存在が『ku:nel』でした。今回のトークイベントは二部構成で、「生活工芸」と「雑誌メディア」の関係性に迫ります。登壇者として、前出の井出幸亮さんに加え、『工芸青花』編集長の菅野康晴さん、メディア文化史を専門とする研究者の阿部純さん、画家のnakabanさんをお招きします〉(清政光博/READAN DEAT 店主)

写真は三谷龍二他『工芸批評』。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-hihyou.html







20200821

(承前)2014年に三谷龍二さんたちと『「生活工芸」の時代』という本をつくった。「魯山」の大嶌さんも語り手のひとりだ。大嶌さんに依頼したのはだいぶ遅かった。しかも、私の説明にはまったく納得していなかった。それでも引きうけてくれた。

〈作家たちには、デザインするな、頭のなかでかたちをととのえるな、といっています〉(大嶌文彦「うちであつかっている作家たちによくいうのは」『「生活工芸」の時代』)

この本を日本でもっとも多く売ってくれた店は西荻の「魯山」だ。紀伊國屋でもジュンク堂でもなかった。数字をみて信じられなかった。あるとき、「魯山」へむかう道で、遠くに大嶌さんをみたことがある。かえる客を追いかけて店からでてきて、この本をみせ、道ばたで説明していた。なにをいっていたのか。

写真は「魯山」の大嶌さん。『「生活工芸」の時代』より。







20200821

西荻の「魯山」の大嶌文彦さんから、閉店を知らせる葉書が届いた。会いにいった。明日22日から30日まで、閉店セールだという。
http://exhibition.ro-zan.com/?cid=1

大嶌さんとは、青花でも講座で話してもらったりしたが、やはり『芸術新潮』「現代のうつわ」特集だった。あの夜の大嶌さんは、(感謝をこめていうけれど)狂犬のようだった。

〈この本は『芸術新潮』2001年4月号特集「骨董の眼利きがえらぶ 現代のうつわ」をまとめたもの。青柳さん司会による4人の骨董商(浦上満、大嶌文彦、坂田和實、柳孝)の座談会が主。各人が推す作家たちの器(たとえば、浦上─川瀬忍、大嶌─額賀章夫、坂田─内田鋼一、柳─辻村史朗など)を、神楽坂の鮨屋の2階にもちより、新古をとわず何時間も器の話をした。大嶌さんが白洲正子よりも向田邦子の器えらびを評価したり、柳宗悦の話をだれもしなかったり、坂田さんが魯山人を礼讃していたりするのをあらためて読むと、「前夜」というか、このころが現代日本の器文化のかわりめだったと気づく〉(『工芸批評』より)
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-hihyou.html









20200819

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=429

《花=青葛藤、山栗、薄/器=常滑大壺》

中国語版の配信もはじめました。「四时之花」的中文版线上连载也开始了,欢迎点击以下链接了解详情。

川濑敏郎 四时之花|工艺青花 X 莨室
https://mp.weixin.qq.com/s/zTR6grr6YVwWMzgTZNeKlQ





20200817

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=429

〈高原の夏。逍遥するうちにあつまった花々のように〉

《花=山鳥兜、犬蓼、野紺菊、嫁菜、薄/器=常滑破壺》(部分)





20200817

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=429

花=雄宝香、白実類葉升麻/器=朱漆瓶子形花入
撮影=佐々木英基/川瀬敏郎事務所





20200815

暑気払いに。

『工芸青花』13号特集「スイスのロマネスク」より。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika013.html









20200814

ひさしぶりに駒場の日本民藝館へゆきました。「洋風画と泥絵─異国文化から生れた『工芸的絵画』」展(9月6日まで)。館の白土慎太郎さんの企画で、白土さんらしい、地道な調査研究により、柳宗悦にかんする通念を上書きする展示でした。意外な作が多く、しかしそのすべてが館蔵品であることに、白土さんが開拓しつづけている民藝館の可能性を実感しました。

李朝の部屋には、大塚潔さん(骨董商)が「世界一」と評する白磁の大壺もでていました。その大塚さんと、新進の朝鮮陶磁研究者である田代裕一朗さんの講座をおこないます。

■講座|工芸と私43|大塚潔+田代裕一朗|李朝白磁の魅力と見方
□8月29日(土)15時@工芸青花(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=404

写真は『工芸青花』14号より。〈こうした立壺は、時代が下るにつれて輪郭線が直線的となり、口縁が高くなるが、本作はそのような変化を遂げる前の18世紀初に製作されたものと考えられる。製作地としては……〉(田代裕一朗)







20200813

美術史家・金沢百枝さんの講座のお知らせです。9月の講座も募集はじめました。

■キリスト教美術をたのしむ57|旧約篇4|創世記4|カインとアベル
□8月27日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=402

■キリスト教美術をたのしむ58|旧約篇5|創世記5|ノアの方舟とバベルの塔
□9月17日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=427

写真は、金沢百枝+小澤実『イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ』より、パレルモの公園と王宮のモザイク(12世紀)とシチリア名物イワシのパスタ。









20200810

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=426

《花=朝顔、薄/器=古銅請来形華瓶》(部分)





20200810

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=426

〈夏のそよ風はよいものです。そこに意識がかたむく一瞬に詩があります〉

《花=薄、節黒仙翁、秋海棠/器=古銅亜字形華瓶》(部分)





20200810

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=426

花=婆そぶ、定家葛/器=砂張王子形水瓶
撮影=佐々木英基/川瀬敏郎事務所





20200810

今年も青山ブックセンターの夏の選書フェアに参加しました。推薦したのは安藤雅信さん(ギャルリももぐさ)と溝口実穂さん(菓子屋ここのつ)の共著『茶と糧菓』。180人の選書とコメントは壮観なので店頭でぜひ。
https://twitter.com/Aoyama_book/status/1292656769391398912

安藤さんとは先月ももぐさで対談し、通信講座「工芸と私2|北京・現代・生活工芸」として公開しています(8月30日まで)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=423

写真は『工芸青花』14号「北京の工芸」特集(安藤さんとつくりました)より、雑誌『漢聲』編集部の窓。いつかまた取材したい。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika014.html





20200810

高木崇雄さんの通信講座「工芸入門1|疫病と工芸」公開中です(8月16日まで)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=419

〈「疫病のただなかにおいて人はどのような物語を紡ぎだそうとするのか、その構造と限界」みたいな話をしています〉(高木さん)。先日、著書『わかりやすい民藝』を刊行し好評の高木さん。「自粛警察」の報道と身辺をおおう「空気」に(その歴史的反復に)、もはや諦念をいだいてしまいそうな人々に、「まだできることはありますよ」とおだやかに送るエール。

写真は『工芸青花』14号特集「メキシコのブリキ絵─芹沢銈介コレクション」(高木さんとつくりました)より、「聖なる五者と全能の力強き御手」(部分。19世紀。静岡市立芹沢銈介美術館蔵)。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika014.html





20200809

美術史家・金沢百枝さんの通信講座「キリスト教美術をたのしむ3|旧約篇2|創世記2|人間の創造」の公開は、明日10日までです。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=400

創世記は金沢さんにとって博論以来のオハコ。ことに「人間の創造」場面は作例も豊富な「自信作」です。

その続篇「旧約篇3|創世記3|リリス」も公開中。眼にたのしく、心もうるおう時間です。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=422





20200807

「スキタイ」展、開催中です(日曜まで)。写真は会場より、柄に山羊の頭のついた青銅製鏡(黒海北岸。前6−前5世紀)。鉄製敷板は渡辺遼作。

■展覧会|骨董と歴史:スキタイ
□7月31日−8月9日15−19時@工芸青花(神楽坂)
□出品|毛涯達哉(ルィノク・ヴレメニ)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20200701.html

〈古代中央ユーラシアの騎馬遊牧民族の中で、最も知られているであろうスキタイ。紀元前9世紀から前4世紀頃にかけて、黒海からシベリアにいたる広大な文化(スキト・シベリア文化)を形成しました。スキタイがペルシア軍を撃退したことから、その戦術と機動力にギリシアの歴史家ヘロドトスが強い関心を持ち、著書『歴史』にスキティア(黒海地方のスキタイの地)について記したこともよく知られています。スキタイ文化の起源は、東アジア(中国、モンゴル、カザフスタン)、西アジア(イラン)、北アジア(シベリア)など諸説ありますが、それは各地の遺物に見られる動物意匠と、スキタイのそれとの類似が根拠とされています。スキタイ美術には、広域にわたる文化伝搬の痕跡が宿っているのです。(略)初めはお客様の要望で探し始めたのですが、スキタイについて知るには、ロシアに住み、ロシア語を話すことが大いに役立ち、古美術商としてのアイデンティティを確立することにもつながりました。黒海地方に行けば何かあるはず──とウクライナまで足を伸ばし、そこで得られた経験が、いまの私の「現地で学び、探す」スタイルのルーツです。世界各地を飛びまわり、さながら遊牧民のような日々ですが、願わくば皆さんに歴史と文化の魅力を運ぶ役割を果たせたら、と思っています〉(毛涯さん)

「スキタイ入門」として、毛涯さんと美術史家・金沢百枝さんの通信講座も公開中です。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=425







20200807

「スキタイ」展、開催中です(日曜まで)。写真は会場より、柄に山羊の頭のついた青銅製鏡(黒海北岸。前6−前5世紀)。

■展覧会|骨董と歴史:スキタイ
□7月31日−8月9日@工芸青花(神楽坂)
□出品|毛涯達哉(ルィノク・ヴレメニ)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20200701.html

〈スキタイの代表的な鏡の一つ。ギリシアの都市国家オルビア(クリミア半島の北西)でいくつか見つかっていることから、オルビアタイプと呼ばれています。私自身数回見たことがありますが、柄だけが発見されることがあるのに加え、この割れ方を見ると呪術的な儀式の際に意図的に破壊していたのではないかと想像されます〉(毛涯さん)

「スキタイ入門」として、毛涯さんと美術史家・金沢百枝さんの通信講座も公開しています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=425

〈黒海からシベリアに渡って紀元前9世紀から前4世紀頃に栄えた騎馬遊牧民族スキタイは、ギリシアや周辺諸国との対立・交易によって富を築き、黄金製品を数多く遺したことで知られています。彼らの移動手段、軍事力として欠かせなかった馬には、呪術的な意味が込められたと思われる動物意匠の青銅の装飾品が装着されていました。一言で動物意匠と言っても、その様式には変遷があり、地域による差異もあります。黒海北岸、コーカサス、シベリアの青銅器から、スキタイ人の信仰や他文化の影響などを読み取ります〉(同)







20200807

通信講座「毛涯達哉+金沢百枝|骨董と歴史:スキタイ」公開しました。下記の展示(日曜まで)にあわせておこなったもので、前半は毛涯さんの「スキタイ入門」、後半は美術史家・金沢百枝さんによるスキタイと西洋古代の青銅器文化を比較したレクチャー、最後に西洋中世史家の小澤実さんのコメントも収録しています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=425

■展覧会|骨董と歴史:スキタイ
□7月31日−8月9日@工芸青花(神楽坂)
□出品|毛涯達哉(ルィノク・ヴレメニ)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20200701.html

写真は同展会場より、豹と鹿の装飾をもつ青銅製の鏡(黒海北岸。前6−前5世紀)。鉄製敷板は渡辺遼さん作。







20200806

「スキタイ」展、開催中です(日曜まで)。写真は出品作より、双頭鹿形帯飾板(南シベリア。前7-前6世紀)。

■展覧会|骨董と歴史:スキタイ
□7月31日−8月9日@工芸青花(神楽坂)
□出品|毛涯達哉(ルィノク・ヴレメニ)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20200701.html

〈シベリアにおけるスキタイ初期の飾板。角が連なったような表現になっています。おそらく、生え変わる角を再生の象徴として強調したのではないかと思います。前足を折り曲げて座る姿はスキタイ特有のポーズ〉〈上半身を鏡合わせにした鹿の意匠。やはり角が繰り返し繋がっています。青銅器時代の終わりから鉄器時代の初期にかけて、地中海地方や西アジアなどで双頭の動物像が見られるようになります。伝播というよりは同時多発のようにその例が点在しており、人間の知の成熟とともに生まれたのかも知れません〉(毛涯さん)

スキタイとともに、エジプト、ギリシア、ローマなど古代の品々約120点を展示しています。





20200806

「スキタイ」展、開催中です(日曜まで)。写真は出品作より、豹形装飾板(南シベリア。前6-前4世紀)。

■展覧会|骨董と歴史:スキタイ
□7月31日−8月9日@工芸青花(神楽坂)
□出品|毛涯達哉(ルィノク・ヴレメニ)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20200701.html

〈立体的で裏面には金具が付けられていた跡があり、衣服に縫い付ける平らな金の装飾板とはタイプが異なります。素材は金と銀の合金であるエレクトラムで、銀を混ぜてある程度強度を持たせる必要のある使い方(ベルトの装飾など)をしていたのではないかと思われます。腹にヘラジカ、尾が鳥頭のグリフォンになった動物混在様式になっています。しかしながら、ヘラジカとグリフォンがスキタイの様式そのものであるのに対し、目・口は西アジア的な表現になっています。もしかすると他国の職人に注文して作らせたために様式が混ざったのかもしれません〉(毛涯さん)

スキタイとともに、エジプト、ギリシア、ローマなど古代の品々約120点を展示しています。





20200805

「スキタイ」展開催中です(日曜まで)。写真は出品作より、ヘラジカ形の帯飾板(黒海北岸。前5-前4世紀)。

■展覧会|骨董と歴史:スキタイ
□7月31日−8月9日@工芸青花(神楽坂)
□出品|毛涯達哉(ルィノク・ヴレメニ)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20200701.html

〈馬の頭絡(頭部に装着する革紐)を飾るもの。大きな角を持つヘラジカはスキタイの意匠に使われたモチーフのひとつです。通常の帯飾板より大きいため、様々なモチーフが盛り込まれています。こちらを覗き見るような大きな眼の上にはギリシア風の飾り、左に鳥のような動物、右にはヘラジカの耳(ギリシア風のペガサスの翼のようにも見えます)と一体化したネズミのような動物が象られています。さらに顎の部分はスキタイ風のグリフォン(大きな鳥の嘴を持った想像上の生物)が逆さに表現されています〉(毛涯さん)





20200804

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=424

《花=棕櫚末枯葉、射干/器=竹一重切花入》





20200803

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=424

〈清濁、生死、ふたつながらをみることが大事〉

《花=棕櫚末枯葉、山芋の蔓/器=常滑破壺》(部分)





20200803

花人・川瀬敏郎さんのウェブ連載「四時之花」更新しました(毎週7点ずつ公開。川瀬さんの言葉と花名等を附します)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=424

〈2日目の花は天狗巣病の竹です。夏は病の季節でもあります〉

花=竹/器=古銅曾呂利花入
撮影=佐々木英基/川瀬敏郎事務所





20200802

「工藝風向」代表・高木崇雄さんの通信講座「工芸入門1|疫病と工芸」公開中です(8月16日まで)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=419

〈疫病がなかなかおさまりません。(略)先の見通しが悪い日々が続き、同時に他者への、そして自分自身への抑圧も続いています〉〈「この平和の辛さ、それから生じる不安や重圧感に耐え切れず、えいと思ってやったほうがせいせいするというような弱さも我々には、確かにあるのである」と書いたのは仏文学者の渡辺一夫でした。なるほど、不安に耐え切れず、えいと思ってこの状況へ過剰に適応しようとする動きも見え、戦時下を生きた人の言葉は見事に現実を描写するな、と思います。渡辺はこの文章『僕の願い』において、「平和は辛いものであるが、これに耐えねばならない」と記し、日々刻々とあらわれる現実の綻びを繕い続けることのみが、平和を耐える唯一の方法であるとも述べていますが、なるほど、工芸もまた、繕いのために働く道具ではないだろうか、そしてそうあってほしい、と共感を抱きます〉〈かつて疫病とともにあった社会において、どのように工芸は繕いをなしてきたのか。今回は、繕いとしての工芸、集団の祈りとして生まれる工芸の姿、そして、工芸店という場のこれからについて考えてみようと思います〉(高木さんから)

現代思想や経済学的視点をもつことが高木さんの工芸論の特色です。写真ふたつめは、高木さんとつくった『工芸青花』14号特集「メキシコのブリキ絵─芹沢銈介コレクション」より。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika014.html







20200802

先日、ギャルリももぐさでおこなった安藤雅信さんの講座「工芸と私2|北京・現代・生活工芸」も通信講座として公開しました(8月30日まで)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=423

受講後のアンケートより。〈最初に安藤さんの作品を拝見した時、「静かな騒音」を感じました。今までに無かった物、見たことないもの、その中で引きつけられる力を感じました。(略)その力が、中国へ、世界へ伝わるのだと思います〉〈グローバリズムの流れの強さの中で、自由であるための方法として、道家的隠逸、タオイズムが一つの方法であることは間違いないと思う〉

『工芸青花』14号特集「北京の工芸」にちなんだ講座でした。写真ひとつめは北京の『漢聲』編集部で。ふたつめはやはり北京のデザイナーの部屋で、彼がつかっていた安藤さんの片口。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika014.html







20200801

美術史家・金沢百枝さんの通信講座「キリスト教美術をたのしむ4|旧約篇3|創世記3|リリス」公開しました(8月30日まで)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=422

受講後のアンケートより。〈エヴァンゲリオンを子供の頃に見て、リリスという名前を聞いたことはあったのですが、ようやく何となく意味が分かりました〉〈旅のできない今、いちばん遠くまで心をつれていってくれる講座です〉

ひとつまえの金沢さんの通信講座「旧約篇2|創世記2|人間の創造」も公開中です(8月10日まで)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=400






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