20160127

森岡督行さんのブログ「森岡書店日記」更新しました。今回は昨年1月の日記。〈自分は2006年から携帯電話を所有していない。腕時計も持っていないから、正確な時間がいつも分からないが、体内時計が正確にできていると思うので、いつもその感覚を信じている〉

写真(下)は先週、森岡さんとともに取材したときのもの(待合せは時間ぴったりでした)。イギリス1934年刊のコレクション図録。美しい本。次号の『工芸青花』で紹介します。S
http://www.kogei-seika.jp/blog/morioka/010.html




20160126

1月21日(木)、自由学園明日館(池袋)にて、金沢百枝さんの講座「キリスト教美術をたのしむ10」を開催しました。12月の前回はクリスマス篇として「降誕図」をとりあげたので、2カ月ぶりに旧約聖書の世界です。

メインテーマは「出エジプト記」の「紅海渡渉」。イスラエルの民を率いるモーセが手をかざすと海の水がわかれ、追っ手のエジプト軍から逃れることができたという場面です。

誰も見たことがない情景をどのように描写したかに着目しながら、さまざまな作品を見てゆきました。たとえば13世紀ビザンティン写本における擬人化表現、またユダヤ教の祈祷書『サラエボ・ハガダー』では、割れた海がトンネルのように描かれています。

モーセの実在については議論があるようですが、ユダヤ教、イスラム教でも重要な預言者。後世に幅広い影響を及ぼしました。
次回は2月18日(木)です。ぜひ御参加ください。U
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20160125

3月の催事のお知らせです。熊本でふたつ、東京でふたつ、京都でひとつ講座があります。熊本は同日、同会場での開催で、せっかくなので講師おふたり(高木崇雄さん、木村宗慎さん)の対談も企画しました。おふたりは同世代(1974年と76年生れ)ですが初対面、それぞれに民藝と茶の湯という、しっかりした背骨をもっています。むろん考えかたもちがいます。青花の会が、工芸の未来をになうべきふたりが会する場でありえたことを、うれしく思っています。会員以外の方も御参加いただけます。S

■講座|高木崇雄|工藝とはなにかー柳宗悦から3|工藝的な舞踊ー能楽
□3月12日(土)14時@長崎書店3Fリトルスターホール(熊本)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=68

■講座|木村宗慎|古美術入門2|茶の湯と民藝
□3月12日(土)17時@長崎書店3Fリトルスターホール(熊本)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=69

■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ12
□3月15日(火)18時半@自由学園明日館(池袋)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=66

■講座|木村宗慎|古美術入門3|精華抄より
□3月18日(金)18時半@千總ギャラリー(京都)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=70

■講座|河島思朗|ギリシア・ローマ神話8|人間の誕生3
□3月30日(水)18時半@自由学園明日館(池袋)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=67




20160120

1月14日(木)夜、自由学園明日館(池袋)にて、河島思朗さんの講座「古代ギリシア・ローマ神話6」を開催しました。今回のテーマは「人間の誕生1」です。テーマから聖書の「創世記」のような物語を想像していたら、じつはギリシア神話では複数の物語で人間が誕生しているのだそうです。面白いのは、ギリシア神話では「人間の誕生」が、人間の性質の由来を解き明かすような物語になっていることです。たとえば、オウィディウスの『変身物語』には、勤倹で労苦に耐える「蟻男」として人間が描かれ、ヘシオドスの『仕事と日』では、武具に使われるトネリコの木の精の子孫として記述されていて、戦いに明け暮れる性質が示されています。

人間の誕生物語のなかでも特に重要なのは、プロメテウス神話です。土と雨水を混ぜて人間をつくったとされるプロメテウスの物語には、有名な「パンドラの箱」が登場します。この箱(原文では「壺」)をあけてあらゆる災いが飛び出したあと「ひとり希望のみが……外へは飛び出さなかった」という箇所の解釈は、大きくふたつに別れます。ひとつは「希望も災いのひとつだが飛び出さなかった」、もうひとつは「希望は善なので飛び出さなかった」。河島さんの解釈は前者で、ギリシア語の「希望(エルピス)」は人間をたぶらかすものとされ、必ずしもよい意味ではないからだそうです。では、なぜ飛び出さなかったのか。希望はやはり災いにはなりきらず、ときとして叶うこともあるからではないかと。ギリシア神話のもつ普遍性を感じるエピソードでした。

回を重ねる講座ですが、今回はじめて参加してよかったという声も聞かれました。「つねに生成される」ギリシア神話と同じく、参加者の皆さんとの対話によって変容する講座で、質問を受ける河島さんも嬉しそうです。次回は2月25日(木)です。ぜひご参加ください。U
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=56




20160113

来週21日(木)夜、美術史家・金沢百枝さんの講座「キリスト教美術をたのしむ10」があります。古代イスラエルの偉大な指導者モーセの話のつづきです。

以下の画像は有名な「紅海渡渉」の場面。エジプトから脱出するイスラエルの民、それを追うエジプト軍。モーセが祈り、海が割れる……金沢さんの講座の魅力は、聖書の文言を人々がどのように理解したか(描いたか)、その例がたくさんみられることです。しかもほかではみかけない作品が多く、また古代末から中世の図像が主であることから、表現の定型化以前の、うぶな想像力にふれることができます。S

講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ10
1月21日(木)18時半@自由学園明日館(池袋)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=53




20160106

来週14日(木)夜、古典学者・河島思朗さんの講座「ギリシア・ローマ神話6|人間の誕生」をおこないます。毎回おさらい(ギリシア神話の考えかた、読みかた)からはじまり、毎回美術作品(古代ギリシア・ローマ作品と、神話を主題にした泰西名画)の解説があります。もちろん神話はひとつの物語として、美術は1枚の美しい絵として鑑賞してもじゅうぶんたのしめるはずですが、研究成果にもとづく河島さんの解釈をきいたあとで作品にたいすると、見方が深まっていることに気づきます。すこしずつですが、つみかさねてゆくたのしみがあります。S

■講座|河島思朗|ギリシア・ローマ神話6|人間の誕生1
□1月14日(木)18時半@自由学園明日館(池袋)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=55

前回の講座の様子です。
https://goo.gl/bnvZHF




20160105

今週末9日(土)、金沢の「生活工芸プロジェクト」のトークリレーに参加します。一昨年秋に『「生活工芸」の時代』という本(写真)をつくったことから、声をかけていただいたのだと思います。今回のトークには、この本の筆者3人(安藤雅信さん、井出幸亮さん、三谷龍二さん)も参加しています。本をだしたあと、「生活工芸」という言葉について考えもすこしかわったし、『住む』で赤木さんと山本さんのやりとりもあったので(文中に私の名前もでていたので)、つたないとは思いますが、いま感じていることをお話できれば。
http://kogeikanazawa.jugem.jp/?eid=294

翌10日は岡山、コウゲイ創発塾(@くらしのギャラリー本店)へうかがいます。こちらも熱い集まりになりそうで、たのしみです。S
http://okayama-mingei.com/event/2015/12/652.html#000652




20160104

今年もよろしくお願いいたします。写真はフランス、オルネーのロマネスク聖堂の扉口(工芸青花4号より)。『かいじゅうたちのいるところ』です。絵本とロマネスク美術の「かいじゅう|Wild Things」は、根っこのところでつながっているのでないかと、年末に、筆者の金沢百枝さんと話していました。感情、願望、葛藤、解放とか。ロマネスク聖堂のたのしさは、絵本を読むたのしさに似ています。これからつくる本も、そんなふうでありたいと思っています。S

『工芸青花』4号はウェブサイトでも販売しています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=65




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