20240429

2日間、伊豆で取材でした。メキシコのバラガン邸を思いだしました。緑と石の庭。20号もそろそろまとめです。
https://store.kogei-seika.jp/products/4





20240428

開催中です(火曜まで)。会期中、日野さん在廊予定です。

■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html
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日野さんから|
□佐藤暁子……出会った時は東京で編集者として活躍されていた佐藤暁子さんが、岩手県岩泉町に引っ越した、と聞いた時は驚きました。その土地の知恵を後世に残すため、地域おこし協力隊のフリー枠としての移転。どんなふうに日々暮らしているか、と尋ねてみると、「稲作以前」の雑穀や木の実食文化を残す山間地域の暮らしぶりを財産として理解し、見聞し、実践し、記録に残しています。東京時代から編組品の収集をしていた佐藤さんは、岩手にとどまらず、自由な時間があれば、他県にも足を運び、情報収集に余念がありません。今回、出品されるのは、彼女の独創と古い技術が相まった作品です。

□皐月窯……愛媛県砥部焼の産地で作品作りに勤しんでいる「皐月窯」の中田太郎さん、千晴さん夫妻。砥部と言えば、白い素地の印象がありますが、それは原土を精製して出来上がったもので、砥部焼の始まりはもっと土感がありました。夫妻は砥部の原土の強さに惹かれ、今、新しい一歩を歩もうとしています。そこには原料を供給してくれる同世代の採掘業者・伊予鉱業所の存在も大きいです。地元の土への敬意を感じる作品をお楽しみください。







20240427

はじまりました。昨夜は日野さんと、樽、桶、蒸籠など木曽木工の産地問屋「山一」代表・柴原孝さんの対談でした。素材のこと(選定、調達)、道具のこと(種類、消失)、作者のこと(技術、次世代)、販路のこと(需給、啓蒙)ほか、たえずあらわれる壁をあくまでも理知的に、しかも半世紀後、100年後を視野に対処する姿勢は非常にプロ的、説得的でした。工芸の第一目的は機能性(つかいやすさ、耐久性)であり、美的価値ではない(それがあるとしても結果にすぎない)という思考のすがすがしさに打たれました。

■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html
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日野さんから|
□中山木工……“木漆工とけし”として、漆器を作る時は、木地を弘幸さんが、塗りを妻の愛さんが担当します。「木地屋としての工房」の屋号が中山木工で、中山は工場の地名です。渡慶次さんは沖縄の訓練校で木工に触れたのち、指物の技術習得のために輪島に移り住みます。分業の街・輪島で、木地屋である輪島キリモトに就職。「工房で親方や先輩から技術を習得する意義」を感じます。沖縄には琉球漆器はありますが、従事者は年々減るばかり。どうにか職人を育てたい、と奔走しましたが、現実は甘くありません。今回、出品の箱は「弟子ができたら、修行中の彼らに作ってもらいたい」品です。人を雇っても、育て上げるまで、雇い主はお金がかかります。彼らが一人前になるための品物も考えながら、渡慶次さんは将来の職人志望の若者を待っています。





20240426

はじまりました。
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■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
*4月26日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html
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日野さんから|
□素素(加子由子)……素素の屋号で活動する加子由子さんが作る楮の和紙の凛とした美しさ。その秘訣はなんと言っても、「根気強い塵取り」。自然物である楮を原料にする限り、塵が入ることは当然と言えば当然。ですが、加子さんは自分の追い求める紙の質感のために、他の作り手が呆れるほどの塵取りを続けます。すべての作業時間が値段に反映されたら、とても手に届かない金額になることは想像に難くないですが、それでも加子さんは塵を取り、冬の1ヶ月、集中して紙を漉きます。加子さんが産地にいる時間はわずかですが、惚れ込んだ那須楮を茨城から技術を身につけた美濃に運び、美しい紙を漉き続けています。人に見られると桁の中の水の動きが乱れてしまうそうで、「一人の空間で水の音を確認しながら作業をしている」そうです。鶴の恩返しのつうの織る布のように出来上がる美しい和紙が、一水寮の美しい空間でどのように映るか、楽しみです。

□山一……株式会社山一の柴原さんは、通勤のように東京から木曽までを月に何往復もします。“地場問屋”の立場の柴原さんは、常に産地の動きを把握すべく、こまめに作り手を回っています。問屋や業者の中には、クオリティよりも、儲けるだけのために職人に仕事を発注する人もいます。言い値で不当な安値で発注をする輩もいます。ですが、柴原さんは、正しく作り手を理解し、適材適所、この仕事にはこの人、と仕事を出しています。産地の高齢化が叫ばれますが、今回は、木曽での技術を誇りに思う若い作り手3人を紹介して頂きます。インターネットを使えば、職人が直接、誰にでも販売できる世の中で「作り手が問屋に託す意味」も併せて考えたいです。





20240425

次号ほかの取材や打合せで西へきています。奈良博の空海展は自筆「金剛般若経開題残巻」のまえでしばらくうごけませんでした。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202404_kukai/

定期購読募集しています。
https://store.kogei-seika.jp/products/4





20240422

今週末から。講座もぜひ。

■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
*4月26日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html

■講座|日野明子+柴原孝|産地問屋と考える産地
□4月26日18時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-75

日野さんから|
昔は野暮ったく感じられた“地場”とか“産地”という言葉が、いつの間にか、“なんとなくカッコいい”ワードになって久しい。これらの言葉が流行りのように使われることに、違和感を感じてしまいます。もしくは「後継者とかどんどん減るでしょう」と悲観を押し付けられるのもなんとなく納得いきません。
 都会でしか暮らしたことがない人間が何を偉そうに、と言われそうですが、数だけはそこそここなしているのでお許しいただきたい。色々な作り手に会ってきましたが、そのバックグラウンドに産地があることで、ものづくりの強さがグッと増すことに気づき、その度ごとに産地の底力を感じます。
 産地には何があるか。歴史、土地、素材、そしてそこに根付く人。これらが絡み合い、ものづくりをより骨太にしています。実際、産地を訪ね、作り手同士の何気ない会話を聞いていると、他の産地ではなかなか手に入らない材料や道具を何苦労なく手に入れたり、土地に受け継がれた作業手順があったり、困った時に聞けば教えてくれる先達がいたり、と、その層の厚みに驚かされます。
 今回は、産地との関わりを持つ5人の作り手に声をかけ、それぞれの関わりをご覧いただき、産地に根付いた骨太なものづくりをご覧いただきたいと思っております。

写真|中山木工のカッティングボード(写真提供=日野明子)





20240420

(ほんとうに小文ですが)寄稿した本がとどきました。四つのギャラリーで展示された、つかいこまれた三谷さんの器の写真と持主の文。三谷さんと広瀬一郎さん(桃居)の対談もおさめられています。

■三谷龍二著『うつわのその後』 2024年4月/10cm刊
http://www.mitaniryuji.com/

桃居では明日21日から「三谷龍二―木工展」(初日は書籍のみ販売。26日まで)。
https://www.instagram.com/p/C55Qln3xPGr/

写真|編集部では、三谷さんの箸箱を筆箱として長年愛用しています





20240419

「ひとり問屋」(という仕事をあらたにつくった)日野明子さんの講座と展示、来週です。日野さんが産地(工芸品の歴史的生産地域)にかよいつづける理由は、多くの作り手とつきあうなかで、産地に根をもつ作家とそれ以外では、どうもつくる物にちがいがある、と気づいたから。そのちがいとはなにか、ちがいをもたらす「産地」とはなにか──日野さんが推す産地の作り手の物をまえに、考えてみたいと思います。

■講座|日野明子+柴原孝|産地問屋と考える産地
□4月26日18時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-75

■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
*4月26日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html

日野さんから|
山一の柴原孝さんとの出会いは、数年前、自分が企画した展覧会で声をかけてくださったことでした。若々しい動きが印象的で、会話からはものづくりへの愛情と興味が滲み出でいました。人懐っこい笑顔で産地に誘ってくださり、すぐに木曽に連れて行ってもらいました。3時間の道中、産地の歴史と土地の問題も伺いました。現場では様々な業態や技術を持った作り手を紹介いただきました。仕事により、彼らの特性を見極め、的確に仕事を振っていく姿は、“産地問屋”のあるべき姿だと感じました。
 品物が市場に並ぶまでに、問屋が何軒も入ることは “値段が上がるだけの悪”と思う方も多いと思いますが、 産地に根付き、産地を思う、“産地問屋”でないと出来ない仕事があります。柴原さんのお話から、産地を支える産地問屋の意義を考えたいと思います。

撮影|日野明子





20240418

今年も「青花の会|骨董祭」を開催します。初出展もあります。たのしみです。

■青花の会|骨董祭2024
□6月7−9日(金土日)
*7日は内覧会(青花会員及び御招待者・販売有)
□会場|√K Contemporary(牛込神楽坂)
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2024.html

今年も東京神楽坂で「青花の会|骨董祭」を開催します。出展者は、定評ある美術商34軒。日本、東洋の器物・書画・仏教美術等から、オリエント・西洋工芸・キリスト教美術ほか、世界各地のよりすぐりの品々が集います(6月8日、9日で展示替あり)。古美術骨董工芸のたのしみ、よろこびが、より多くの人々につたわりますように。

出展
井上オリエンタルアート日本橋|大塚美術|花徑|花元|神 ひと ケモノ|画室|工藝丹中|古童|古美術うまのほね|古美術川﨑|古美術京橋|古美術小林|古美術陣屋|古美術錫|古美術天宝堂|古美術肥後|古美術三樹|古美術山法師|古美術28|四方堂|志村道具店|草友舎|素骨庵八木|となりのトトや|中上|秦志伸|前坂晴天堂|利菴アーツコレクション|gallery uchiumi|honogra|IMADO|LAPIN ART|SEKIGAWA FINE ART|Swallowdale Antiques

写真|奥山晴日
https://store.kogei-seika.jp/





20240416

逆光・鈴木学さんの連載「ホノグラ的骨董」更新しました。今回は「続・塼仏(せんぶつ)」。
https://www.kogei-seika.jp/blog/gyakko/014.html

〈骨董と反復という命題で何ぞネタでも、とパソコンをがちゃがちゃ弄っていたら、おもしろい記事を見つけました。2021年の「青花の会|骨董祭」に、村上隆さんが陶芸家の村田森さんと組んで「となりのトトや」名義で出展するにあたってのステートメントのような文章です。北大路魯山人の写しを作ってブースに並べるのですが、なぜに創作物が骨董として出品されるのかということについての弁明です。それが2024年のいま読むと、骨董界の現状に批評的言説としてクリティカルヒットするのです〉

この連載は骨董通販サイト seikanet 関連記事です。
https://kogei-seika.net/

現状の seikanet は今月末まで。7月から seikashop(以下)内に移設して再開予定です。鈴木さんの本連載もひとまず最終回(力作でした)。鈴木さん、小松さん、おつかれさまでした。
https://store.kogei-seika.jp/





20240415

古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は時代竹籠と唐木書鎮、随想は「光さんのこと8」です。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/050.html

〈延べ会での、苦肉の策とも云える金策方法とは……。(略)簡単に云えば、自分で出した品を自分で買う(競り落とす)やり方です〉

高木さん監修の骨董通販サイト seikanet は本日19時公開です。
https://kogei-seika.net/





20240414

多治見のギャルリももぐさへ。木工家・矢野義憲さんの個展。芯のある作品群の、芯の力にひきこまれます。(自分でも意外でしたが)ももぐさ主人・安藤雅信さんの代表作オランダ皿との共通性の話にもなり、発見がありました。4月29日まで。
https://www.momogusa.jp/temp/temp2024/24yano/

写真はキルヒナー《グラスのある静物》(部分)@愛知県美術館(ももぐさで写真を撮らなかったので...)





20240412

『工芸青花』次号。尾道。取材の日にもどりたくなります。
https://store.kogei-seika.jp/products/4





20240410

3回目の、日野明子さんの「産地展」。過去2回(2018年・2019年)とくらべて、日野さんの口調があかるい気がしています。変化のわけをきくつもりです。そして、なぜ「産地」展かということでは、「職人」「工芸」などの概念は、そもそもは、産地のものだったはずだからです。

■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
*4月26日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html

講座もあります。
■講座|日野明子+柴原孝|産地問屋と考える産地
□4月26日18時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-75

日野明子 HINO Akiko
1967年神奈川県生れ。共立女子大学家政学部生活美術科に入学したところ、工業デザイナーの秋岡芳夫先生に出会う幸運を得る。大学時代は旅行中に各地の民藝館の魅力に取り憑かれたが、クラフトも捨てがたく、就職はクラフトが強かった松屋の子会社「松屋商事」に入社。最初の配属はクラフトマインドを持ったフィンランドのガラスメーカー「iittala」。営業7年。休みの日は産地を巡っていた。1998年に会社が解散。1999年に見切り発車で、“ひとり問屋”スタジオ木瓜を立ち上げる。現在は、展覧会企画、産地アドバイザーなど。季刊誌『住む。』(泰文館)連載「作り手の家を訪ねる」。アクシス web magazine 連載「宝玉混沌パズル」。

撮影|日野明子





20240409

寄稿した本が届きました。『CULTIVATE BIBLE』。太宰治「正義と微笑」と、「耕す」をテーマにした60人のエッセイが収録されています。ツバメコーヒー田中さん、鎚起銅器職人の大橋さん、ありがとうございました。すがすがしい本。
https://twitter.com/tsubame.../status/1777570600263037157







20240408

机にむかう時間が不足しがちですが、『工芸青花』の次号20号の編集作業もすすめています。よく旅しました。

定期購読募集しています。

https://store.kogei-seika.jp/products/4

写真|奈良県山辺郡





20240407

追加募集のお知らせです。

■旅行|建築家・中村好文さんとめぐるイタリア美術・建築の旅:フィレンツェ+ヴェネツィア篇
□2024年6月3日−10日/8日間
https://www.kogei-seika.jp/news/tour2024nk.html

中村さんから|
このたび、イタリアのフィレンツェ、ヴェローナ、パドヴァ、ヴェネツィアの4箇所を巡り、美術と建築を見学して歩くツアーの案内役を務めることになりました。
 フィレンツェでは街中にちりばめられた美術と建築の名作をたっぷり見学することになりますし、ヴェローナでは建築家カルロ・スカルパの畢生の大傑作「カステル・ヴェッキオ」と、北イタリアで一番美しいロマネスク建築といわれる「サン・ゼノ教会」を見学。パドヴァでは「スクロヴェーニ礼拝堂」の壁と天井を覆い尽くすジオットのフレスコ画を鑑賞します。さらにヴェネツィアでは観光名所だけでなく、庶民の暮らしぶりのうかがえる一画や、職人たちの仕事場も覗いてみたいと考えています。

写真|ヴェネツィア、ムラーノ島





20240406

今月末から。「ひとり問屋」日野明子さんによる3回目の「産地とはなにか」展。日野さんには、戦後から現在にいたるまでの産地工芸、クラフト、作家工芸(生活工芸)を俯瞰した見取図を、いつか語ってほしい。

■展覧会|産地とはなにか3
□4月26-30日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□監修|日野明子
*4月26日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240401.html

講座もあります。
■講座|日野明子+柴原孝|産地問屋と考える産地
□4月26日18時@一水寮悠庵(神楽坂)
*4月26日は青花会員と御同伴者1名
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-75

写真|日野明子





20240404

来週から。残席すこしあります。

■講座|沢山遼|工芸批評|全3回
1|古道具坂田ふたたび|4月11日18時@工芸青花(神楽坂)
2|バウハウス再考:事物と身体|5月9日18時@同
3|柳宗悦と霊的な力|6月13日18時@同
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-sawayama-1

美術と、工芸/骨董を架橋できる稀少な批評家、沢山遼さんの連続講座です。テーマは「古道具坂田」「バウハウス」「柳宗悦」の全3回。工芸には批評がない、といわれてひさしく、また、工芸に批評はいらない、ともいわれてひさしい気もしますが、批評すなわち言葉による解釈を知ること、その作法を身につけることで、はじめて他者と、フェアに、(「眼くばせ」的やりとりではなく)オープンに、工芸/骨董について対話できるのではないかと思います。

写真|「古道具坂田」外観。2011年撮影。『工芸青花』19号より





20240402

逆光・鈴木学さんの連載「ホノグラ的骨董」更新しました。今回は「塼仏(せんぶつ)」。毎回、テーマにそった同種同手の品物を店じゅうにならべて待っていてくれる小松さんですが(写真はごく一部です)、となりで、鈴木さんの顔色をみるたびに、それがあたりまえでないことがわかります。
https://www.kogei-seika.jp/blog/gyakko/013.html

〈小松さんにこんなことを聞いたことがありました。「いま、骨董の世界での最先端ってなんでしょうね?」と。すると「お客さんの欲しい物を探して渡すという行為に、最先端とかあるんですかね。それは考えたこともない」と小松さんは言ったのでした〉

この連載は骨董通販サイト seikanet 関連記事です。br>
https://kogei-seika.net/





20240401

明日まで。うつわを語るときにつねに「時代」を強調する松本さんですが、それは、会社員時代(2000年代中葉、うつわブログの書き手だったころ)に、(たしかに時代性をおびていたある種の)うつわに救われたという原体験(ギャラリー開業の起点でもある)があって、たえずそこに立ちもどろうとする(幸福だった「あの時代」を反復しようとする)、一種の郷愁なのではないかと、今回思いました。個人的、人間的で、非時代的な。

■展覧会|「うつわ」のいまと未来
□3月29日−4月2日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|松本武明(ギャラリーうつわノート)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240301.html

森岡成好
森口信一
山本雅彦
稲吉オサム
大平新五
大桃沙織
中田光
日高伸治
四海大
阪本健
外池素之
金本美香
川端まさみ
市川恵大
一之





20240401

古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は欧州の曲物と蓋物、随想は「光さんのこと7」です。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/049.html

〈(注・ある会で)10万円で仕入れた品が、すぐ他の会で15万円で売れることは滅多にありません。上手く行って11万円、ほとんどの場合、競り声は5〜8万円止まりでしょう〉

高木さん監修の骨董通販サイト seikanet も本日公開しました。
https://kogei-seika.net/




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