12 南米彩色筒土器ほか 







■南米彩色筒土器 紀元前後
シンプルな筒状土器で、非常に良く研磨されています。南米の古代土器とのことですが、モダンな彩色に惹かれて買っただけで、詳しい説明は忘れてしまいました。南米古代遺跡からは、縄文時代の大珠や土偶に良く似た遺物も発見されています。古代文明の共通性と云うだけでは納得のできぬ類似性です。はるか昔、スンダランド系人類と呼ばれる、舟をたくみに操る海洋民族が海を渡り、南洋諸島や日本に住み着いたと云われています。彼らが、さらに遠く太平洋を越えて南米大陸まで辿り着いていたとすれば……と想像すると、我らの祖先の生命力と行動力に驚嘆するばかりです。そして、無事に辿り着いた彼らの幸運に惜しみない拍手を贈りたくなります。





■李朝石焙烙 李朝時代
李朝と云えば陶磁器の印象なのですが、石や木のものにも味の良い古器があり、骨董好きには人気があります。石の器は石焼ビビンバがあるくらいですから、彼の国では一般的な器物(生活道具)だったのでしょう。シンプルかつ重厚。「質実剛健」をカタチにすると李朝の石工芸になります。





■箕 江戸−明治時代
箕(み)は、昭和の田舎ではどこでも見られた民具で、ちり取りの原型ですね。掲載の箕はいささか丁寧な作りで、味もまたいささか良いです。こうなると、ちりなんぞを掃き集めてはいけません。室町の信楽小壺を据えて花器として扱え、と本人(箕)は主張しますが、信楽小壺がありませんので、さつま芋をそのままのせてみました。箕は不満でしょうが、個人的にはけっこう似合っていると思っています。

■芋の葉
写真はすべてさつま芋の葉です。これは屋上(プランター)ではなく、台所に置いてあった芋から芽が出たものです。試しに水を少し張った小鉢に入れておいたら、どんどん茂ってきました。スーパーで買う時、さつま芋やじゃがいもは食材にしか見えないのですが、やはり植物の種ですね。成長著しい芋の葉を見れば、健気で、食べる気は起きなくなります。



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