20240229
2020年2月、ギャラリーうつわノートの松本さんとGallery SUの山内彩子さんを監修者に、全国から12の工芸ギャラリーをまねき、「青花の会|工芸祭」をおこなった(以下。写真は「うつわノート」の展示)。主題は「『生活工芸』以後の工芸」で、ギャラリーの役割と、言葉(批評)の価値をはかろうとした。https://www.kogei-seika.jp/seikafes/kogei2020.html
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昨秋、あるところで、工芸祭に参加したあるギャラリーから、青花はあの催事の落しまえをつけていない(そんないいかたではなかったが)、といわれた。たしかにそうかもしれない。
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今展が、とくに講座は、あのときの「落しまえ」をつける中身になるだろうと思う。
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■展覧会|「うつわ」のいまと未来
□3月29日−4月2日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|松本武明(ギャラリーうつわノート)
*3月29日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240301.html
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■講座|工芸と私74|松本武明|時代の変化と「うつわ」の未来
□3月29日(金)18時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-74
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松本さんから|
ここ数年ですが、周りの人(お店、作家、お客さん)に聞くと、うつわを取り巻く環境が「変わった」という話をよく聞きます。同様に自分自身も、大きな変化を感じていて、ついつい愚痴っぽく語ることが多いのですが、むしろ時代と照らし合わせて、この状況をどう読むかが大切だと思っています。
例えば20世紀末の「生活工芸」の開花を、19世紀末に興った「印象派」に準えて考えるならば、それは一時代の絵画様式という以上に、その後の美術の概念を大きく変えた転換点であったと言えます。つまり「生活工芸」を起爆剤にして、今起こっていることは、工芸にさらなる変化を起こし得る、と考えると、否定だけではなく、未来像が見えてくるはずです。
コロナ禍明けの変化をどう受け止め、これからどうなるかを予測することは、みんなの関心事でもあるでしょう。ギャラリーという役割が希薄化するなか、どれほど意味ある会になるか分かりませんが、時代認識を踏まえて、伝える立場から見てきたことをお話できればと思っております。
20240228
「埴輪の美」展、昨日で終了しました。ありがとうございました。即売で品数が減ったぶん、古写真、拓本、文献等の資料を追加展示しましたが、最終日まで来場者がとだえなかったことに希望を感じました。─
次回展です。
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■展覧会|「うつわ」のいまと未来
□3月29日−4月2日|13−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|松本武明(ギャラリーうつわノート)
*3月29日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240301.html
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川越市の工芸ギャラリー「うつわノート」主人、松本武明さんによる展観です。松本さんは2000年代(「生活工芸」時代)のなかば、いまのSNS投稿(SNSによる展示紹介)の雛形ともいえるブログ「うつわノート」を書きはじめ、その後脱サラ、2011年にみずから工芸店をひらきます。以後は若手からベテランまで数多くの器作家の展示をおこなっていますが、たんに流行を追うのではなく、時代を読みとき語ろうとする気概を感じる、数少ない工芸ギャラリーのひとつです。「うつわ」(手工芸作家が生みだす生活道具)もまた時代の産物にほかならず、今展は、松本さんによる「時代論」でもあります。
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松本さんの講座もおこないます。よろしくお願いいたします。
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■講座|工芸と私74|松本武明|時代の変化と「うつわ」の未来
□3月29日(金)18時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-74
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写真は森岡成好作(松本さん撮影)。
20240227
昨日紹介した美術史家の金沢百枝さんですが、いま日経新聞の文化面「美の十選」欄で、「ロマネスク─技法と表情」という連載をつづけています(全10回。今日で7回。私の写真もつかってくれています)。https://www.nikkei.com/culture/arts/
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この連載、じつは素材別で、しかも金銀、ガラス、モザイク、七宝、牙彫、鉄、石彫、木彫、フレスコ、板絵──と貴重な(だった)素材順。短文ながら幅のある内容なので、ぜひ御覧ください。
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写真はスペイン、ハカ近郊の聖堂内にあった鉄柵(11世紀末)。よくみると顔や鳥がついています。
20240226
通信講座、公開しました。https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-book-e2
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金沢さんから|……ルネサンス以降の美術では、幾何学的遠近法や写実性を重視しますが、はたしてそれは「進化」でしょうか。中世美術にはまず「つたえたいこと」があり、そのために描写を抽象化、単純化していたのです。講座では、旧約聖書の物語をいくつかとりあげ、おなじ主題における中世と近世の表現の差とその理由、美術がになう役割の変化など、お話できたらと思います。
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本書については、歌人の穂村弘さんの、みごとな書評を読むことができます。
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■金沢百枝『キリスト教美術をたのしむ 旧約聖書篇』
□2024年1月31日刊|新潮社
https://ebook.shinchosha.co.jp/nami/202402_09/
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〈でも、それ以前の、つまり本書の中心となる「中世の画家」たちは「四苦八苦」の結果なのか、それぞれのエピソードに対して想像を越えた世界像を造り出している。(略)本書の図像の中には、「遠近法? それってなあに? おいしいの?」という声が聞こえてきそうなものがごろごろしている〉(穂村弘「『噓! 可愛い!』の世界」『波』)
20240225
ツアーを企画しました。建築家・中村好文さんとめぐるイタリア。フィレンツェ、ヴェローナ、パドヴァ、ヴェネツィアの美術と建築を旅します。写真はヴェネツィア、トルチェッロ島の聖母子像モザイク。─
■建築家・中村好文さんとめぐるイタリア美術・建築の旅:フィレンツェ+ヴェネツィア篇
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□2024年6月3日−10日
https://www.kogei-seika.jp/news/tour2024nk.html
*青花会員以外の方もお申込みいただけます
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中村さんから|
このたび、イタリアのフィレンツェ、ヴェローナ、パドヴァ、ヴェネツィアの4箇所を巡り、美術と建築を見学して歩くツアーの案内役を務めることになりました。
フィレンツェでは街中にちりばめられた美術と建築の名作をたっぷり見学することになりますし、ヴェローナでは建築家カルロ・スカルパの畢生の大傑作「カステル・ヴェッキオ」と、北イタリアで一番美しいロマネスク建築といわれる「サン・ゼノ教会」を見学。パドヴァでは「スクロヴェーニ礼拝堂」の壁と天井を覆い尽くすジオットのフレスコ画を鑑賞します。さらにヴェネツィアでは観光名所だけでなく、庶民の暮らしぶりのうかがえる一画や、職人たちの仕事場も覗いてみたいと考えています。
20240224
はじまりました(写真は昨日)。昨日で点数は減りましたが、埴輪にかぎらず、古材や古瓦の収集家でもあったという廣瀬榮一の事績をつたえる資料など追加展示しています。出品者の小松さんも本日在廊予定です。─
■展覧会|埴輪の美:廣瀬榮一コレクション
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|小松義宜(honogra)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240201.html
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小松さんから|
今回の埴輪を収集したのは、廣瀬榮一(1905−91)。茨城県石岡市で酒造業を営む廣瀬商店の6代目で、「白菊古文化研究所」の設立者。考古学者・原田淑人、人類学者・長谷部言人に師事し、遺跡の調査と古物の収集を行なった。廣瀬氏が活躍した時期は戦後日本の新時代ともいえる高度経済成長期で、それまで永遠の眠りについていた古代遺物が道路や住宅の建設工事のために掘り起され、次から次に考古学上の大発見があった。他方、遺跡の破壊が進んだ時期でもある。
廣瀬氏は、自身が発掘調査を行なった「乗鞍第一号窯址」の報告書の序文にこんな一節を書き残している。
〈なおわたくしたちが発掘調査したこれらの窯はすべて壊滅に瀕したもののみであった。微力ながら亡失していったこれらの窯のために、一握の手向け草として、ささやかな調査記録をここに捧げる次第である〉
そのように思いを注いだ考古遺物が、現在は流出し、廣瀬氏の仕事も知られぬまま散佚しようとしている。今回の展示品の多くは陶片。陶片は完品の参考資料と見なされがちだが、完品と比べて美しさが劣るものではない。むしろ形が際立ち、線が美しく見えたりもする。
埴輪の陶片美と、故・廣瀬榮一氏の業績を御覧いただけましたら。
20240222
明日から(明日23日は青花会員と御同伴者1名)。─
■展覧会|埴輪の美:廣瀬榮一コレクション
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|小松義宜(honogra)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240201.html
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〈中に一つ家の埴輪のかけらがあって、屋根の部分なのでしょう、鰹木とおぼしき部材が付いているからよほど格式の高い建築を表したものだと思います。入母屋の力強い線刻もかっこいいし、これは欲しいと思いました〉(鈴木学「ホノグラ的骨董」2〉
https://www.kogei-seika.jp/blog/gyakko/002.html
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撮影|奥山晴日
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小松さんのインスタグラムでも出品作を紹介しています。
https://www.instagram.com/akenosora8/
20240221
今週末から。─
■展覧会|埴輪の美:廣瀬榮一コレクション
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|小松義宜(honogra)
*2月23日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240201.html
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〈これらの埴輪はすべて小松さんが、白菊古文化研究所という民間の機関から引き取ったものだそうです。廣瀬栄一という茨城石岡の酒造業の6代目が家業のかたわらに設立したものなので、機関といっては大げさなのかもしれませんが、ここが発行した発掘調査報告書の体裁は公的機関顔負けの立派なものです。この人は、地元の文化保護保存に力を尽くし、考古学者の育成を掲げるような在野の名士でありました。ただ、無償の貢献などというのは得てして一代かぎりのものですから、これらの資料も散逸の危機があったのですが、その受け皿を小松さんが担ったわけです〉(鈴木学「ホノグラ的骨董」2〉
https://www.kogei-seika.jp/blog/gyakko/002.html
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撮影|奥山晴日
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小松さんのインスタグラムでも出品作を紹介しています。
https://www.instagram.com/akenosora8/
20240220
デザイナー米山菜津子さんの連載「工芸時評」更新しました。https://www.kogei-seika.jp/blog/yoneyama/012.html
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〈ものをつくる、というのは、固定させることだ〉
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今回は「固定と拡散」。最終回です。米山さん、1年間おつかれさまでした。
20240219
今週末から。さきほど出品者の小松さん(honogra)に、今展についてお話をうかがいました(以下)。─
青花茶話|22|小松義宜|「埴輪の美」展のこと
https://www.kogei-seika.jp/blog/sawa/index.html
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■展覧会|埴輪の美:廣瀬榮一コレクション
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|小松義宜(honogra)
*2月23日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240201.html
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撮影|奥山晴日
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小松さんのインスタグラムでも出品作を紹介しています。
https://www.instagram.com/akenosora8/
20240218
今週末から。─
■展覧会|埴輪の美:廣瀬榮一コレクション
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|小松義宜(honogra)
*2月23日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240201.html
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小松さんから|
今回の埴輪を収集したのは、廣瀬榮一(1905−91)。茨城県石岡市で酒造業を営む廣瀬商店の6代目で、「白菊古文化研究所」の設立者。考古学者・原田淑人、人類学者・長谷部言人に師事し、遺跡の調査と古物の収集を行なった。廣瀬氏が活躍した時期は戦後日本の新時代ともいえる高度経済成長期で、それまで永遠の眠りについていた古代遺物が道路や住宅の建設工事のために掘り起され、次から次に考古学上の大発見があった。他方、遺跡の破壊が進んだ時期でもある。
廣瀬氏は、自身が発掘調査を行なった「乗鞍第一号窯址」の報告書の序文にこんな一節を書き残している。
〈なおわたくしたちが発掘調査したこれらの窯はすべて壊滅に瀕したもののみであった。微力ながら亡失していったこれらの窯のために、一握の手向け草として、ささやかな調査記録をここに捧げる次第である〉
そのように思いを注いだ考古遺物が、現在は流出し、廣瀬氏の仕事も知られぬまま散佚しようとしている。今回の展示品の多くは陶片。陶片は完品の参考資料と見なされがちだが、完品と比べて美しさが劣るものではない。むしろ形が際立ち、線が美しく見えたりもする。
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撮影|奥山晴日
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小松さんのインスタグラムでも出品作を紹介しています。
https://www.instagram.com/akenosora8/
20240216
逆光・鈴木学さんの連載「ホノグラ的骨董」更新しました。今回も「続・牛王宝印」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/gyakko/010.html
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〈趣味が多種多様に分断して、それを語る共通言語がなくなったと言われる昨今ですが、その割に骨董趣味に関しては嗜好の傾向が一つ所に偏っている気がします。(略)とりわけ飲酒に使うぐい呑みや盃の人気はとどまることがありません〉
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この連載は骨董通販サイト seikanet 関連記事です。
https://store.kogei-seika.jp/
20240215
古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は破れ須恵壺、随想は「光さんのこと4」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/046.html
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〈同じ品が、A市場では1万円で、B市場では10万円、C市場では1000円になる。「そんなバカな」と思われるかも知れませんが、それが骨董の売買です〉
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高木さん監修の骨董通販サイト seikanet は本日19時公開です。
https://store.kogei-seika.jp/
20240214
公開しました。骨董商の清水喜守さん(1983年生れ)と陶芸家の木村達哉さん(1998年生れ)の対談、2時間ずっと「山茶碗」の話でしたが、どんどんひきこまれ、現代の器を考えるヒントもたくさんありました。─
■通信講座|工芸と私31|木村達哉+清水喜守|山茶碗の魅力
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-e31
20240213
あらたな催事です。美術と、工芸/骨董を架橋できる稀少な批評家、沢山遼さんの連続講座です。テーマは「古道具坂田」「バウハウス」「柳宗悦」の全3回。─
■講座|沢山遼|工芸批評|全3回
1|古道具坂田ふたたび|4月11日(木)18時@工芸青花(神楽坂)
2|バウハウス再考:事物と身体|5月9日(木)18時@工芸青花
3|柳宗悦と霊的な力|6月13日(木)18時@工芸青花
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-sawayama-1
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沢山さんから|
工芸や古物の一愛好者にすぎなかった私は、この数年のあいだ『工芸青花』編集長の菅野さんからの求めに応じるままに、素人にもかかわらず、工芸についての批評を書くことが増えました。しかし、近代という時代を考えるうえで、工芸こそ、避けて通ることのできないものであると今では感じています。近代(モデルニテ/モダニズム)とはまず、美的領域として発見されたものであり、なかでも工芸は、精神と事物との関係、社会と文化との関係、生産と労働との関係を、美的なものとの関係において捉えなおそうとするものだったからです。3回にわけて行なわれる今回の講座では、「古道具坂田」「バウハウス」「初期柳宗悦」をテーマとして、工芸と近代との関係について考えてみたいと思います。
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アルマ・ブッシャー作「ハウス・アム・ホルンのための子供部屋用家具」 1923年
20240212
ツアーを企画しました。建築家・中村好文さんとめぐるイタリア。フィレンツェ、ヴェローナ、パドヴァ、ヴェネツィアの美術と建築を旅します。写真はヴェローナ、カステルヴェッキオ美術館(カルロ・スカルパ改修設計)。─
■建築家・中村好文さんとめぐるイタリア美術・建築の旅:フィレンツェ+ヴェネツィア篇
□2024年6月3日−10日
https://www.kogei-seika.jp/news/tour2024nk.html
*募集はじめました。いまのところ青花会員優先です
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中村さんから|このたび、イタリアのフィレンツェ、ヴェローナ、パドヴァ、ヴェネツィアの4箇所を巡り、美術と建築を見学して歩くツアーの案内役を務めることになりました。
フィレンツェでは街中にちりばめられた美術と建築の名作をたっぷり見学することになりますし、ヴェローナでは建築家カルロ・スカルパの畢生の大傑作「カステル・ヴェッキオ」と、北イタリアで一番美しいロマネスク建築といわれる「サン・ゼノ教会」を見学。パドヴァでは「スクロヴェーニ礼拝堂」の壁と天井を覆い尽くすジオットのフレスコ画を鑑賞します。さらにヴェネツィアでは観光名所だけでなく、庶民の暮らしぶりのうかがえる一画や、職人たちの仕事場も覗いてみたいと考えています。……
20240211
*先日、17期会員(『工芸青花』19号まで送付)の方々に、更新(継続)の御案内をメイルでお知らせしました。ややわかりにくいお知らせだったかもしれず、こちらでも御案内いたします。引続き、よろしくお願いいたしますhttps://store.kogei-seika.jp/products/375
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*御自分の会員情報を確認するには?
→ seikashopにログインしていだき(以下)、「マイページ」にて、会員番号、有効期限(◯号から3号分)、お届先御住所等、御確認いただけます
https://store.kogei-seika.jp/account/login
20240208
2月の展示です。─
■展覧会|埴輪の美:廣瀬榮一コレクション
□2月23−27日|13時−20時|工芸青花(神楽坂)
□出品|小松義宜(honogra)
*2月23日は青花会員と御同伴者1名
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20240201.html
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青花のブログ「ホノグラ的骨董」でもおなじみの骨董商、小松義宜さんによる展示です。骨董商の役割とはなにか──物を後世につたえるだけでなく、人の思いも残すこと。おそらくそう考えている小松さんが紹介する、知られざる埴輪コレクション。
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撮影|奥山晴日
20240206
公開しました。参加者の感想にも熱がこもっていた日でした。─
■通信講座|茶話会|永田玄+オオヤミノル|タイ・古陶・珈琲
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-sawa-e2
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永田玄 NAGATA Gen
1952年東京都生れ。編集者、プランナー、蒐集家。平凡出版株式会社(現マガジンハウス)で雑誌編集を手掛けたのち独立、広告、編集等の仕事に従事。一方で1980年代後半よりタイ文化に強い関心を抱き、タイ北部の古陶を中心に蒐集を続ける。父は長崎県出身の画家・永田力。現在は東京と長崎の2拠点で生活する。
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オオヤミノル OYA Minoru
1967年生れ。20歳より喫茶店開業。ネルドリップ、オールドエイジングコーヒー、低カロリー焙煎等を、日本の味作りを踏襲するコーヒーの可能性と考える。ハラスメントと呼ばれる行為と認識の解体再構築理解により生れる、シン労働者によるグローバリズムのギャグ化を計画中。著書に『珈琲の建設』『喫茶店のディスクール』(ともに誠光社)など。
20240203
「村上隆・もののけ・京都」展(京都市京セラ美術館)。やはり圧倒的、超人的だが、髑髏よりも花が多く、会場はものやわらかで楽園的印象。まごうかたなき「花」の作家として、和歌、能楽、いけばなといった日本の「花」の文化史的系譜で考えたら──と思った。9月1日まで。https://takashimurakami-kyoto.exhibit.jp/
20240202
逆光・鈴木学さんの連載「ホノグラ的骨董」更新しました。今回は「牛王宝印」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/gyakko/009.html
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〈牛王宝印は「ごおうほういん」と読みます。社寺で刷って正月に参拝者に配った災厄除けの護符です。(略)名高いのはなんといっても熊野のものです。八咫烏を図案化したデザインのアートワークとしての達成度の高さは、ちょっと目を見張る仕事です。その熊野の版木が honogra の棚に飾ってありました〉
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この連載は骨董通販サイト seikanet 関連記事です。
https://store.kogei-seika.jp/
20240201
古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は弥生脚付小壺、随想は「光さんのこと3」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/045.html
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〈大きなプランターの端で小さな実をつけた苺です。毎年、あまり大きく育ちませんが、5、6個は収穫できます。食べてみれば甘くて美味しいです。撮影は、スコップで周りの土ごと掘り出して、そのまま小壺に入れています。他の若草もふくめ、プランターの片隅そのままです。撮影が済んだら、また土ごとプランターに戻す作戦で、撮影は無事に終了。「苺さん、おつかれさまでした」〉
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高木さん監修の骨董通販サイト seikanet は本日19時に公開します。
https://store.kogei-seika.jp/