20250612
中村好文さんの本『住宅読本』(2004年)の重版が決りました(9刷)。息のながい本になり、うれしく思っています。https://www.shinchosha.co.jp/book/435003/
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中村さんには、昨秋はじめた坂田室、青花室の改修でもお世話になりました(新潮社倉庫内)。受付まわり(写真2点目)ほか随所に中村建築(住宅)らしいあたたかさ、親しさがあります。年内には新著『家具読本』も刊行できそうです。



20250609
〈今日私たちが認識する中国の優れた工芸品、とりわけ陶磁器については、文人たちによって価値が定められてきた〉──「文人」とは、からはじまる初回。参加者募集中です。─
■講座|東アジアの工芸と文人|全3回
1|新井崇之(中国)|7月15日18時@青花室(神楽坂)
2|前﨑信也(日本)|9月9日18時@同
3|田代裕一朗(朝鮮)|11月11日18時@同
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-eastasia-01
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新井さんから|
「文人」という概念は古代の中国で生まれました。当初は単に文に優れた人という意味でしたが、後には知識人の生き方を表す言葉になります。そして中国文化の中心的な担い手となった文人たちは、各時代の美意識を生み出す役割を果たしました。今日私たちが認識する中国の優れた工芸品、とりわけ陶磁器については、文人たちによって価値が定められてきたと言っても過言ではありません。しかしながら、文人たちが好んだ陶磁器は時代ごとに大きく異なりました。なかには、作られた当時は価値がなかったものが、後世になって高く評価されたケースもあります。そこで私のお話では、まず中国における文人とは何かを把握したうえで、各時代において陶磁器がどのように認識されていたのか、当時の文人たちが記した文献などを引用しながら解説していきたいと思います。現在私たちが当たり前のように価値を感じている中国陶磁器ですが、なぜそれらが価値を持つに至ったのか、工芸の価値判断基準について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
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青花花鳥文壺 李朝時代(18世紀末−19世紀初) 協力/大塚美術 『工芸青花』18号「精華抄」より

20250607
7月の坂田室のために撮影。やはりすばらしい。『芸術新潮』のスリップウェア特集(2004年)以来で、こうして再会できるとは思っていなかった。
20250605
いつかは、と思っていた講座。実現できてうれしい。─
■講座|東アジアの工芸と文人|全3回
1|新井崇之(中国)|7月15日18時@青花室(神楽坂)
2|前﨑信也(日本)|9月9日18時@同
3|田代裕一朗(朝鮮)|11月11日18時@同
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-eastasia-01
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かつて東アジアには文化の担い手として「文人」がいました。もともと中国にはじまる概念ですが、実際の姿は決して一枚岩ではなく、日本・中国・韓国朝鮮で微妙に異なります。今回の連続講座は、「工芸」を手がかりに、共通点と相違点をあぶり出し、それぞれの「文人」が追い求めた美意識を考察するものです。(田代裕一朗/監修者)
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染付円窓風景文壺 朝鮮時代(18世紀後半)
協力/大塚美術 『工芸青花』19号「精華抄」より

20250604
本日(6月4日)最終日です。いずれも、しばらく展示されない物、作品もあると思います。よろしければおはこびください。─
■展覧会|坂田和實の眼|ひとりよがりのものさし
□5月25日−6月4日|12-18時|坂田室(神楽坂)
*予約制
https://www.kogei-seika.jp/gallery/sakata/202503.html
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■展覧会|俵有作|気と画
□5月25日-6月4日|12-18時|青花室(神楽坂)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202505.html


20250603
古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は「蟬丸さんの竹筒」、随想も「蟬丸さんのこと2」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/077.html
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〈匠君から蟬丸さんが亡くなったと知らされました。驚いた私が、日帰り温泉で受けた電話のことを伝えると、「あ〜、それででしょうか」と前置きし、「親父は治療の術のない身体と知っていたはずなのに、もう一度医者に連れて行ってくれと頼まれたので、不思議に思っていました」と......〉
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古美術栗八・高木さん監修による骨董通販サイト「seikanet」も更新しました(月2回更新)。今回は自由出品です(6月15日まで)。
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online antique store|古董邮购网站
https://store.kogei-seika.jp/collections/seikanet-97

20250601
〈ひょっとして、その国の文化の深さは、巨大な音楽堂や立派な美術館をいくつも持つことではなく、街を走るスポーツカーの台数なんかにポロリとあらわれてしまうものかも知れない〉(坂田和實『ひとりよがりのものさし』)─
■展覧会|坂田和實の眼|ひとりよがりのものさし
□5月25日−6月4日@坂田室(神楽坂)
*予約制
https://www.kogei-seika.jp/gallery/sakata/202503.html
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『ひとりよがりのものさし』(2003年)は坂田さん生前唯一の単著であり、「古道具」という概念を刷新/創始して骨董界、工芸界をかえた1冊。その所載品を主に、美術館 as it is の蔵品と古道具坂田由来の品々約50点を展観します。
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同時開催しています。
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■展覧会|俵有作|気と画
□5月25日-6月4日@青花室(神楽坂)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202505.html
