20191111

今週14日(木)夜は美術史家・金沢百枝さんの講座「ロマネスクの宇宙|都市と村の暮し」です(自由学園明日館@目白)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=296

以下は金沢さんより。〈ヨーロッパで都市が発展しはじめたのは、11、12世紀のことです。そのころ、人々はどんな生活をしていたのでしょう。これまで訪ねたロマネスク聖堂の美術と、イングランドの『ラトランド詩篇』──欄外装飾に人々の暮しぶりが描かれています──をみてゆきます〉

写真はスペイン、レオンのサン・イシドロ聖堂のロマネスク壁画(羊飼いへのお告げ。12世紀初)。聖イシドルスの柩の打出し(銀。1063年)も印象にのこっています。『工芸青花』6号より。







20191109

書籍『タパ―坂田和實が見つけた94枚』(大和プレス刊)

寄稿した小文の一部です。〈この本はタパ(樹皮布)の本なので、タパの話を思いだしてみる。坂田さんは1973年に「古道具坂田」を開店してから、これまでゆうに三桁をこえる回数、ヨーロッパへ仕入の旅をしている。帰国後、旅先の話をきくのがいつもたのしみなのだが、何人か、主要な登場人物がいる(と書いて気づいたけれど、私は坂田さんの話を、長篇小説を読むようにきいていたのだろう。「つづき」がたのしみだった)〉(「タパの話」)

青花のサイトで販売しています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=290





20191108

一昨日は松本武明さん(うつわノート)と山内彩子さん(Gallery SU)の対談「工芸ギャラリーの役割」でした。「名前(作家、ブランド)でものを買いたくない」「セレクトショップがきらい」という、その日の朝に打合せで会ったグラフィックデザイナーの言葉を反芻しながら司会しました。来年2月の「工芸祭」もよろしくお願いいたします。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=295

昨日は建築家の中村好文さんと増田奏さんの講座「住宅設計入門」でした。課題が小住宅なので、ほんとうに必要なもの(と考えたもの)しか描きこめず、そこにあらわれる個性の質のわかりにくさがおもしろいなと思います。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=280

あらたな催事のお知らせです。今回から講座等の会費を、青花会員と一般の方でわけることにしました。会をささえていただいている方々に、これまでほとんどなにもできなかったので。御理解いただけましたら幸いです。

■展覧会|服とDM:坂田敏子
□11月29日−12月8日@工芸青花(神楽坂)
*11月29日は青花会員と御同伴者のみ
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20191101.html

■講座|工芸と私37|坂田敏子+三谷武|mon Sakata と私
□11月29日(金)19時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=301

■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ53|クリスマスの夜に 2019
□12月5日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=299





20191105

「工芸批評」展(松屋銀座デザインギャラリー)は明日6日が最終日ですが(17時まで)、書籍『工芸批評』にかんするトークは今後いくつか予定されています。

11月22日(金)夜は青山ブックセンターで、デザイナーの米山菜津子さんと私(菅野)の対談「批評としてのブックデザイン」があります。
http://www.aoyamabc.jp/event/ko-geihihyo/

〈本書はこれまでほとんど言説化されることのなかった、食器を主とする現代のライフスタイルカルチャー(とくに「生活工芸」と称される動向)を、歴史的俯瞰的に位置づけようとするもの。米山さんは筆者7人の論考を読みこみ、装丁のみならず撮影等も監修。状況を把握し、それにある角度をもって応答するという意味では、デザインもまた批評であることを実践した感があります〉

米山さんの仕事はエディトリアルにかぎりませんが、最近では(いまのひとつまえの)『GINZA』の明確さがとても印象的でした(爽快でした)。『工芸批評』のこと以外にも、いろいろ訊けたらと思っています。











20191102

開催中の「工芸批評」展、11月6日までです(松屋銀座デザインギャラリー)。いろいろ感想も届いています。
http://designcommittee.jp/2019/09/20191009.html

以下は書籍『工芸批評』(新潮社青花の会刊)から。ここだけでも、ある歴史がみえてきます。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-hihyou.html

〈現在、ジャンルとして「工芸」と呼ばれるものは、ほぼすべて美術の残りものに過ぎず、ゆえに、多くの「なんとか工芸」は、頂点とされる「美術」に対するコンプレックスから解放されているとは言い難い。けっきょくのところ、近代日本において、 ‟Fine Arts” という概念が輸入され、「美術」という言葉の誕生とともに、未分化であったこの国のものづくりが階層化していくなかで、「美術≒男性的」ならざるもの、つまりは「女子供」扱いされてできたのが、「工芸」だったのではないでしょうか〉(高木崇雄)

〈しかし、最も見逃してはならないのは、こうしたメディアを舞台に活躍を始めた八〇年代の雑貨黎明期のスタイリストが、単に消費を煽動する商業主義的な動機のみによって駆動していたのではないという点である。そこには明らかに、「自分の部屋や自分の仕事を持ち、自分の好きなものを選び取る」という、新しい時代を生きる女性たちに対する生活の提案があったと言える〉(井出幸亮)

〈北大路魯山人は「食器は料理のきもの」であるといいましたが、彼女たちは、自らが身につける衣服を選ぶような審美眼と厳しさで食器を選んでいた。それらが、あくまで前時代的な工芸「作品」として選ばれたのであれば、そこで作者や作品の自律的な領分が尊重されもするのでしょうが、むしろ生活工芸の仕事は、食器という道具として、服や靴などと同列となる場に積極的に身を投じ、ほかの商品と同じようなまなざしの厳しさで選ばれることを選択したようにみえます。そこが分岐点となった。その流れのなかで、作り手と使い手が相互に影響を与え、たがいの領分を開拓しあうような双方向的な緊張関係があったことはまちがいありません〉(沢山遼)

同書は青花のサイトほか、一部の書店、ギャラリーでも販売しています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=293







20191101

「ローマ:加藤朝美」展、開催中です(神楽坂一水寮。11月4日まで。13−19時)。予定を変更し、今日も15時から加藤さんのギャラリートークをおこないます。今展では最後です(たぶん)。よろしければぜひ。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20191001.html

セルチ通り 1986年 ミクストメディア
円形劇場(ビテルボ) 2001年頃 ブロンズ






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