20250319
古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は宝筐印塔残欠。随想は「小山さんのこと7」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/072.html
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〈「例の十一面観音像(白洲正子旧蔵)を売ったらしい」と云う噂が聞こえてきました。噂ではなく事実でした。(略)ひとつの時代が終わった様に感じました〉
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古美術栗八・高木さん監修による骨董通販サイト「seikanet」も更新しました(月2回更新)。今回は「布・紙」特集です(3月31日まで)。
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online antique store|古董邮购网站
https://store.kogei-seika.jp/collections/seikanet-92


20250316
昨夜は京都のKAFE工船で、以下の催事に参加しました。本屋とは、「本屋とはなにか」がテーマになる(ようになってしまった、よくもわるくも)稀な仕事/場所なんだなとあらためて思った。「自分でゆくのは大書店」(堀部)、「取次からとどく大量の本をさばく愉楽」(佐藤)などきけてよかった。両者ともいまは基本は取次(問屋)を介さずに仕入れていて、ふたりのような個性がこれからもあらわれ、つづくためには、版元の伴走が不可欠ということもよくわかった(堀部さんたちを主に、そうした運動/活動もはじまっている)。佐藤さん(北書店)は明日17日まで、KAFE工船に出展中。https://ooyacoffeeassociees.com/information/news/post-17388/
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■『もっと儲けろ!! 本で! 独立書店』 〜独立書店の純利益から見る本とはなにか〜
□佐藤さん(北書店)+堀部さん(誠光社)+菅野さん(工芸青花)+オオヤミノル(司会)

20250215
今月末から。対談もあります。─
■展覧会|猿山修|居酒:古器と書画
□3月25日−4月4日@青花室(神楽坂)
*3月25・26日は青花会員のみ
*3月31日休
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202503.html
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■対談|猿山修+平松麻|絵と酒
□4月2日18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-83
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猿山さんから|
「居酒──いざけ」。今晩もまたここにやってきた。「熱燗二合、もう一つお願いします」。くつろいだ人々が集まる心地の好い場所で、幸せな一杯を頂く。「小肌酢も、お願いします」「あ、卵焼きも」。いつ何を注文するか、でその人の何かがわかる気がする(それが何かはわからない)。
「小皿に豆が三粒だなんて、可愛らしい」「この品書き好いですね。どなたが書かれたのですか?」。味もさることながら、器や盛り付け、内装のちょっとしたことに心がとまると楽しい。
「今日も美味しく頂きました、また来ますね」「ここ、好いでしょう? またご一緒しましょう。気を付けて、おやみなさい」。そんな話が出来たらいいなと思います。
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平松さんから|
墨を磨る時間は何にも代えがたいものです。墨をふくんだ筆を真白な紙に下ろす瞬間もしかり。それから始まる線の流れに猿山さんの時間を観ます。
書画「まるぼし」に描かれた一尾の魚に、胴から尾にかけては干されたようすを、海を反射するような目玉とまるで喋りだしそうな下顎の線には活きた趣を感じました。一尾に流れるふたつの時間。
ちいさな赤い落款印がクコの実のようで、つい箸の先でつまみたくなりました。猿山さんの選ぶ器に酒をとくとく注ぎつつ、なんだか「まるぼし」の線を噛んでみたい気分です。
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■茶話会|猿山修|本日居酒致し候
□4月4日18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/sawa-saruyama-01


20250311
今日は沖縄で、陶芸家・当真裕爾さんの工房取材でした。シーサーづくりが原点にあること(食器ではない)、「おもしろい」ものがつくりたいこと(「つかいやすい」でも「きれい」でもない)、物に人をみたいこと(古物より作家物のほうがみやすい)など、根のある話ばかりでした。『工芸青花』次号21号の取材です。https://store.kogei-seika.jp/products/4

20250310
*募集はじめました。─
青花の会ではこれまで、美術史家・金沢百枝さんとのロマネスク・ツアー、建築家・中村好文さんとのイタリア建築ツアーなど企画催行してきましたが、この6月に、東アジアを代表する茶人のひとり、謝小曼(シェ・シャオマン)さんとの台湾茶ツアーをおこないます。台北から阿里山へ、小曼さんの茶会を堪能しつつ、風光明媚な土地で野の茶を味わう旅でもあります。お香や伝統音楽、美食そして宿泊まで、いずれも文人・小曼さん推奨の台湾文化をぜひおたのしみください。
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■旅行|茶人・小曼さんとめぐる台湾 茶と文化の旅
□2025年6月9-15日/7日間
https://www.kogei-seika.jp/news/tour2025-xie.html
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小曼さんから|
台湾のお茶の旅、一緒に楽しみましょう!
近年、台湾茶が人気の理由の一つに、健康と美味しさを極める「野放茶」すなわち無農薬、無肥料、自然のなかでゆっくり育ったお茶があります。今回の旅では阿里山へ。標高1500米の野放茶園へ御案内します。風土を体感し、茶園を見学し、茶葉を御覧いただいて、質の良い茶葉が育つ理由を学びます。茶農家さんのお話を聞きながら、一緒にお茶をいただきましょう。そして台北では、私のお茶会もぜひお楽しみください。
お茶以外にも、台湾の文化を御紹介します。お香や、一流の演奏家による伝統楽器を御鑑賞いただきます。普段の観光旅行ではなかなかできない体験になるはずです。もちろん、私が好きなレストランで、美味しい食文化も楽しみましょう。
台湾は初めてという方も、何度かいらしている方も、みなさまと御一緒に過ごす時間を心待ちにしております。
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写真|小慢



20250309
これまでも好評だった金沢百枝さん監修(蓋絵も)のロマネスク菓子「うさわん」、2025年春版の予約はじめました。https://store.kogei-seika.jp/products/kashi-kanazawa-2025
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監修|金沢百枝
製菓|Pasteleria Maravilla
蓋絵|金沢百枝 *手描きのため、ひとつずつことなります
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内容|
うさわんクッキー(スパイス)5個
うさわんクッキー(カカオ)5個
ピッコロ柑橘園無農薬レモンのスノーボール 4個
ラズベリージャムサンドクッキー4個
ディアマン(アーモンド)3個
ブラックペッパーチーズクッキー 6個

20250308
ロマネスク美術研究者の金沢百枝さんとは、20年以上の仕事仲間ですが、いよいよ、という思いです。柳宗悦晩年の──「民藝」をのりこえた──思想とも呼応する、(世界がゆれる)いまこそききたいロマネスク美術講座。─
■講座|金沢百枝|ロマネスク美術への旅1|ロマネスクってなに?
□4月18日(金)18時@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-romanesque-01
*配信の予定はありません
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金沢さんから|
この4月から、ロマネスク講座を開講することにしました(隔月開催予定)。駒場の日本民藝館で開催中の「仏教美学」展(3月20日まで)会場で、晩年の柳宗悦の講演音声をきいて、なぜ私がロマネスクにひかれるのか、わかった気がしました。美醜の別が生じる以前の、始源の美とでもいえばよいでしょうか。イギリスの美術批評家ジョン・バージャーが、マーク・ロスコの絵について、〈天地創造前の美を描いた〉と讃えていたことも思いだしました。
西欧中世のロマネスク美術の混沌のうちには、実験的精神と、ユーモアがあるように思います。そのすばらしさを多くの方に知っていただきたい。1年目は入門篇です。つづけて御参加くださったらうれしいけれども、1回ごとの参加も可能です。なお配信はありません。
第1回「ロマネスクってなに?」では、ロマネスク美術・建築の魅力を語りながら、その起源、背景、分布、意義などを解説します。
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イギリス、キルペックの聖堂の持送り彫刻「うさわん」。12世紀初

20250305
雪の東京から関西。リニューアルした大阪市立美術館はとてもみやすかった。南宋の画家米友仁の小品。紹興から南宋の都臨安(杭州)へむかう途中の山水という(再開記念展は3月30日まで)。校正中の写真も4月には杭州。

20250304
古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は南米人面土器。随想は「小山さんのこと6」です。https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/071.html
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〈仏教美術を「うぶ出し」し、更に唐津や初期伊万里等の古陶も精力的に買い求めていた小山さんが、骨董屋になると言い出しました〉
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古美術栗八・高木さん監修による骨董通販サイト「seikanet」も更新しました(月2回更新)。今回は自由出品です(3月15日まで)。
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online antique store|古董邮购网站
https://store.kogei-seika.jp/collections/seikanet-91


20250303
あらたな展示です。3月末から。対談、茶話会もおこないます。─────
■展覧会|猿山修|居酒:古器と書画
□3月25日−4月4日@青花室(神楽坂)
*3月25・26日は青花会員のみ
*3月31日休
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202503.html
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骨董商でありグラフィック&プロダクトデザイナー、家具作家であり音楽家でもある猿山さん。多彩な人、器用な人、ではおさまらない、それらに共通して感取できる或る種の身体性(そのもの)を主題にした展観です。よって、提案したのは初の書画展。たいして、猿山さんが考えてくれたテーマは「居酒」でした(そういえば稀代の左党でもありました)。居酒屋の品書のような書画と、さる山好みの酒器や什器を展示販売します。
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■対談|猿山修+平松麻|絵と酒
□4月2日18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-83
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■茶話会|猿山修|本日居酒致し候
□4月4日18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/sawa-saruyama-01
