20220929

出張からもどり、新宿伊勢丹の会場へいってきました。入口には、青花を代表する表現者ふたり、川瀬敏郎さんと坂田和實さんの記事をポスターにして貼りました。展示テーマは「ロマネスク」。nakabanさんの絵(同時期に神楽坂でも新作展を開催します)、毛涯達哉さん(神ひとケモノ)の西洋骨董(イコンほか)、金沢百枝さん(美術史家)がえらんだアンティークなどならべています。

■ ISETAN ARTS & CRAFTS
□9月27日−10月2日|10-20時(最終日18時)|伊勢丹新宿店本館6階
□出品|行方ひさこ/工芸青花/Roundabout&OUTBOUND/新宿0丁目商店街/Luca Scandinavia/PRIME GARDEN
https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/art_craft_10

■展覧会|ロマネスク:石にふれる日々
□9月30日-10月4日@工芸青花(神楽坂)
*9月30日は青花会員と御同伴者1名
□出品|nakaban
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20220801.html















20220928

設営中。あさってから。また取材にゆきたくなります。

■展覧会|ロマネスク:石にふれる日々
□9月30日-10月4日@工芸青花(神楽坂)
*9月30日は青花会員と御同伴者1名
□出品|nakaban
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20220801.html

対談もおこないます。

■講座|工芸と私62|nakaban+金沢百枝|ロマネスクと私たち:ゾディアック叢書のこと
□10月1日(土)15時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=926

nakabanさんのロマネスク・シリーズは、以下の催事でも御覧いただけます。

■ ISETAN ARTS & CRAFTS
□9月27日−10月2日|10-20時(最終日18時)|伊勢丹新宿店本館6階
□出品|行方ひさこ/工芸青花/Roundabout&OUTBOUND/新宿0丁目商店街/Luca Scandinavia/PRIME GARDEN
https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/art_craft_10





20220927

伊勢丹に出品するnakabanさんの絵、神楽坂では週末から新作展をおこないます。主題はやはりロマネスク/ゾディアック叢書で、すぐれた画家は、共鳴/共振できる人でもあるんだなと思います。

■展覧会|ロマネスク:石にふれる日々
□9月30日-10月4日@工芸青花(神楽坂)
*9月30日は青花会員と御同伴者1名
□出品|nakaban
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20220801.html

対談もおこないます。

■講座|工芸と私62|nakaban+金沢百枝|ロマネスクと私たち:ゾディアック叢書のこと
□10月1日(土)15時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=926

ロマネスクの聖堂は大都市の誕生よりも古く、そのため多くは現代でも街から離れた場所に点在します。原っぱに散らばるそれらの聖堂は、地上の星のように、光る石として在るのではないか、という思いに駆られます。
 もちろん、ほんとうに石造りの建築物が発光しているわけではなく、その建造者である石工や巡礼者たちのパッションが光っている、という空想です。旅路の中継地を照らしている、地の星のイメージは、わたしの中では、そのままロマネスクの世界を伝える有名な本のシリーズの佇まいとも重なります。
 そのシリーズとは、もちろん「ゾディアック叢書」のことです。この本をひらくときは、石を片手に持ちたくなります。石に触れながら、あの遠いロマネスク世界をせめて身近に感じようという狙いです。
 石とページの往復の時間がしばらく重なると、旅気分も盛り上がり、それらのページから絵を描いてみたくなりました。モノクロームの写真から、単なる模写とならないように、そして尊敬する画家でもある、アンジェリコさんの写真の意図をできる限り感じて、エッセンスを探してみたいと思います。──nakaban「今展によせて」







20220926

設営中。明日からです。美術史家・金沢百枝さんがえらんだオランダの古いサンプラー(少女たちの刺繍布)もひさしぶりに展示します。

■ ISETAN ARTS & CRAFTS
□9月27日−10月2日|10-20時(最終日18時)|伊勢丹新宿店本館6階
□出品|行方ひさこ/工芸青花/Roundabout&OUTBOUND/新宿0丁目商店街/Luca Scandinavia/PRIME GARDEN
https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/art_craft_10


サンプラーについては以下で取材、特集しました。伊勢丹でも販売します。

『工芸青花』9号
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika009.html





20220924

来週は画家のnakabanさんと、ロマネスク美術の魅力についてたくさん語りあうことができそうです。

■講座|工芸と私62|nakaban+金沢百枝|ロマネスクと私たち:ゾディアック叢書のこと
□10月1日(土)15時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=926

nakabanさんから……神田の古書店で偶然、ゾディアック叢書の別冊「Glossaire」を見つけた時に、妙に安心感のあるそのオリジナルの判型と本文の緻密なエディトリアルに感動しました。
 でもそのとき、その本は購入しなかったんですね。まだロマネスク・アートのことも知らないころでした。しかしその後、どうにも気に掛かり、あの丁寧なお仕事はなんだったんだろう? としばらく心に残りました。そしてその古書店に買いに戻りましたが、よくある話、もう売り切れでした。メモも取っていなかったので、それからまた「ゾディアック叢書」という名を知るまで何年もかかりました。
 今ではその丁寧なお仕事の理由が少しわかるような気がします。ゾディアック叢書を眺めたり、描いたり(今展覧会参照)しているといつも、ここまで考え抜かれたページなのかと驚きます。そしてその主題であるロマネスクとは何なのか、魅了されつつもますますわからなくなり、深淵を前に立ちつくしてしまうような気持ちになります。わたしも皆さんと同じように世界中のフォークアートや宗教美術が好きですが、どこか次元がひとつ違うのです。
 奥深いゾディアック叢書のこと、ロマネスクのことを、わたしはまだまだ知りたいです。尊敬する金沢先生とお話しするこの機会、今から楽しみでなりません。

金沢さんから……nakabanさんとはずいぶんまえ、日仏会館でロマネスクについてお話ししたときにはじめてお会いしました。講演後、「僕が好きだったのはロマネスクだったんですね!」と、キラキラした眼でおっしゃっていたのを思いだします。
 ロマネスク好きとはいえ、ゾディアック叢書を読みこんであたらしい作品をつくるのは、至難の業と思います。でもきっと、自身も画家だった故アンジェリコ修道士(ゾディアック叢書の立役者)は、地球の裏側でそんな試みがなされようとしていることを、楽園からみてよろこんでくれているのではないかしら。
 対談では、画家のnakabanさんならではのロマネスク、ゾディアック叢書のとらえかたについてたずねたいと思っています。

■展覧会|ロマネスク:石にふれる日々
□9月30日-10月4日@工芸青花(神楽坂)
□出品|nakaban
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20220801.html

写真のnakaban作品(部分)は以下に出品します。

■ ISETAN ARTS & CRAFTS
□9月27日−10月2日|10-20時(最終日18時)|伊勢丹新宿店本館6階
□出品|行方ひさこ/工芸青花/Roundabout&OUTBOUND/新宿0丁目商店街/Luca Scandinavia/PRIME GARDEN
https://www.instagram.com/p/CiudDdaBB7W/





20220923

ひさしぶりに、青花以外の催事に参加します。私たちのテーマは「ロマネスク」。nakabanさんの絵(同時期に青花の展示室でも新作展を開催します)、毛涯達哉さん(神ひとケモノ)の西洋骨董(イコンほか)、金沢百枝さんがえらんだアンティークなど出品します。

■ ISETAN ARTS & CRAFTS
□9月27日−10月2日|10-20時(最終日18時)|伊勢丹新宿店本館6階
□出品|行方ひさこ/工芸青花/Roundabout&OUTBOUND/新宿0丁目商店街/Luca Scandinavia/PRIME GARDEN
https://www.instagram.com/p/CiudDdaBB7W/





20220922

古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は時代火薬入、随想は章がかわり、郷里新潟で「美術青年」だったころの話です。

〈作品を見ていた彼は「手直ししてあげるよ」と言って、絵の具(ペンキ)を持ってくる様にと言います。訝しく思いながらも持参すると、刷毛にたっぷり白ペンキをつけ、作品全体にバサバサと塗り始めました。(略)最後に彼は、私の作品を靴で思い切り蹴り上げ、こちらを振り向き、「良くなった」と満足そうに笑い、啞然とする私に刷毛を返しました〉
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/006.html

高木さん監修の骨董通販サイト seikanet も公開中です(9月30日まで)。
https://kogei-seika.net





20220921

ウェブ版「工芸批評」展は9月30日まで。
https://www.kogei-seika.jp/shop/kogei-hihyou-ten.html

|出品|
井出幸亮(『Subsequence』編集長)
鞍田崇(哲学者)
沢山遼(美術批評家)
菅野康晴(『工芸青花』編集長)
広瀬一郎(「桃居」店主)
三谷龍二(木工家)
米山菜津子(デザイナー)

鞍田崇さんから……再びの「工芸批評」展に際し、これからの工芸の在りかを問うてみようと考えました。キーワードは「地方×民藝×福祉」です。この10年、気がつくと、地方に通い、民藝を論じ、福祉施設の立ちあげに関わっていました。それぞれバラバラの活動でしたが、近頃は、これらを重ねて考えることの意義を感じるように。そこで、今回は以下のふたつをご紹介しようと思います。
 ひとつは、『からむしを績む』。村のおばあさんが手がけた布から生まれた本です(企画・編集:渡し舟/写真:田村尚子/文:鞍田崇)。もうひとつは、「ムジナのブローチ」。就労支援施設で和気あいあいとつくられた木のブローチです(企画・制作:ムジナの庭/デザイン・木工指導:三谷龍二)。
 一見するとまるで関係なさそう。ですが、両者が呼応するところに、問われている工芸の所在を見出せるんじゃないか。そんなことを考えて取り合わせてみました。多くの方にご覧いただけたら嬉しいです。





20220920

ほんとうにうれしい。坂田和實さんの本『ひとりよがりのものさし』(新潮社)が1000部増刷になりました。2003年刊、これで10刷です。こうした本では(もしかしたら昨今ではジャンルをとわず)、稀有なことと思います。しかも9刷からの間隔がこれまでよりもみじかく、あらたな読者のひろがりを実感するとともに、坂田さんの眼と思想の現代性(古典性)にあらためて気づきます。
https://www.shinchosha.co.jp/book/464401/

増刷をうけて、ということではなく、そのまえから企画していたのですが、あらたに「古道具坂田と私」という講座のシリーズをはじめます(毎月)。初回の話者は建築家の中村好文さんです。

■講座|古道具坂田と私1|中村好文|坂田さんの眼から学んだこと
□10月26日(水)18時半@工芸青花(神楽坂一水寮)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=936

内容……東京目白にあった「古道具坂田」(1973-2020)は、骨董商の坂田和實さん(1945年生れ。著書に『ひとりよがりのものさし』等。「museum as it is」創立者)がいとなんでいた店で、その質素な構えに反して、とくに1990年代以降は、分野も世代も国境もこえて多くの人々の心を照らし、ときには人生観までかえてしまうような店でした。そんな坂田さんの仕事について、さまざまな人に、さまざまな視点から語っていただこうと思います。

中村さんから……「古道具坂田」の引き戸をガラガラと開けて店内に足を踏み入れたのは28歳の晩秋でした。坂田さんは奥の畳の上で体育座りしていましたが、チラリとこちらを向いたきり、笑顔を見せるでもなく、声をかけてくれるでもなく、手元の本を眺めていました。この日ぼくは、ロシア製の高台付きのガラス器を買いました。このガラス器が古道具坂田での買い初(ぞ)めで、それからぼくは、時代も、国も、材質も、用途も、大きさも違う様々な古道具を買いました。すべてはぼくが工芸や家具について学ぶための即物的な教材でした。今回は、坂田さんの眼が選んだモノたちからぼくが学んだことをお話ししたいと思います。

また、この秋に刊行する『工芸青花』18号では「古道具坂田とmuseum as it is」特集を組んでいます。2万字強の古道具坂田論も掲載します(筆者は私/菅野)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=4





20220918

三重県で取材でした。「生活工芸」展/本のためです。みなさんありがとうございました。あらためてきく、ことの大事さに、今回も気づくことができました。

四日市のBANKO archive design museumでは「Katakuchi」展開催中です(11月28日まで)。中世古窯の片口がならぶ、しぶく、画期的な展観です。 http://banko-a-d-museum.com/exhibition/vol_10.html

多気町のVISONにも多くの人がおとずれていました。KATACHI museumの図録ができていました。10月1日には、つのだたかしさんのリュートの会があります。
https://vison.jp/eventcalendar/detail.php?id=224





20220915

古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器はローマングラス、随想は、少年時代から親友だったジュンのこと……哀話。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/005.html

高木さん監修の骨董通販サイト seikanet も公開しました(9月30日まで)。特集「日常美術館」。
https://kogei-seika.net





20220915

来週です。

■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ81|新約篇9|受難伝1|エルサレム入城
□9月22日(木)18時半@自由学園明日館(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=923

〈地味なテーマかなと思ったけれども、いやいや! 神学的にも図像学的にも重要でした。なぜ「エルサレム入城」が重要なのか、そんな話も旅の写真とともにお話するつもり〉(金沢さんのtwitterより)。写真は金沢さん撮影のエルサレム。





20220914

奈良は夏日でした。おかげさまでよい取材ができました(『工芸青花』19号)。移動中。





20220912

福岡、有田で取材でした(「生活工芸」展+本)。今回も、もぎたての地物のような(つまり借りものでない)言葉をきくことができました。作家的誠実を実感します。みなさんありがとうございました。





20220909

以下の選者たちによる「工芸批評」展、ウェブサイトで展開しています。
https://www.kogei-seika.jp/shop/kogei-hihyou-ten.html

井出幸亮(『Subsequence』編集長)
鞍田崇(哲学者)
沢山遼(美術批評家)
菅野康晴(『工芸青花』編集長)
広瀬一郎(「桃居」店主)
三谷龍二(木工家)
米山菜津子(デザイナー)

写真は沢山さん出品のピューターボックス。〈2000年代の東京で、現代美術に倦み始めていた自分は、工芸や古物を熱心に見て回るようになった。そしていつしか、古いもののなかに、新しさを見出すことができるようになった。それは、自分の人生における最大の成果物の一つだった〉(沢山遼)
https://shop.kogei-seika.jp/products/list.php?category_id=38





20220908

古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は時代蠟燭入、随想はバンドマン時代の続篇です。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/004.html

高木さん監修の骨董通販サイト seikanet も公開中です(9月14日まで)。麦藁手の追加出品がありました。
https://kogei-seika.net





20220907

青花茶話(ポッドキャスト)更新しました。今回は、美術史家・金沢百枝さんと私の話「nakabanさんの絵とロマネスク」です。
https://www.kogei-seika.jp/blog/sawa/index.html

■展覧会|ロマネスク:石にふれる日々
□9月30日-10月4日@工芸青花(神楽坂)
□出品|nakaban
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20220801.html

■講座|nakaban+金沢百枝|ゾディアック叢書のこと
□10月1日(土)15時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=926

写真とロマネスク
https://www.kogei-seika.jp/shop/romanesque_photo.html





20220906

公開しました。講座は満席でしたので、ききのがした方もしよろしければ。

■通信講座|工芸と私20|三浦哲哉|料理本と生活工芸
□公開|12月11日まで
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=929

講師……三浦哲哉 MIURA Tetsuya
976年福島県郡山市生れ。青山学院大学文学部比較芸術学科教授。専門は映画研究。食についての執筆も行う。著書に『LAフード・ダイアリー』(講談社、2020年)、『食べたくなる本』(みすず書房、2019年)、『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店、2018年)、『映画とは何か─フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)、『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)。

三浦さんから……料理本の中でさまざまに描かれてきた「食生活」の魅力的なイメージを取り上げながら、「生活工芸」とのつながりについて、菅野さんと一緒に考えてみたいと思っています。
 私は料理をめぐる書物に惹かれ、これまでずっと愛読してきました。その経験をまとめたのが『食べたくなる本』(みすず書房、2019)です。近代以後の日本には、「おいしいもの」や「すてきな生活」をめぐるさまざまな価値の林立する、とてもダイナミックな(ときに軽佻浮薄な)状況がありました。これらを振り返り、相対化してみることは(「おいしい」には何種類あるのでしょうか?)、とても興味深いことだと思います。
『工芸青花』の最新号では、「生活工芸」を訪ねる旅の途中で、料理本の(とりわけ女性の)著述家たちこそがこの潮流の鍵を握っているのではないかという、とても刺激的な問いかけがなされていて、私もはっとさせられました。
 あらためて浮上した2000年代以降の料理本の重要性を、高橋みどり、高山なおみ、有元葉子等々の具体例を取り上げながら振り返ってみたいと思います。彼女たちが提示した「生活像」の魅力は何だったのか。風味のアレンジ、スタイリング、器、キッチンの関係はどのように思い描かれたのか。

写真は講座後の打上げでつかった器。





20220905

「生活工芸」について今後考えたいなと思うのは、1990年代後半から2000年代における、以下3者──骨董商の坂田和實さん、建築家の中村好文さん、デザイナーの山口信博さん──との関係。概念的にいえば、坂田さんの「なんでもないもの」、中村さんの「ふつう」、山口さんの「余白」。いずれも自立的というよりは、他の介入、他の干渉によって起動する、成就するよさなので、物自体とともに、むしろそれ以上に「他」(いろいろある)について考える必要がある。たとえば以下の号の筆者である井出幸亮さんを私が信頼しているのは、他にひらかれた(主客の顚倒、無化も辞さない)書き手だからです。

『工芸青花』9号
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika009.html





20220904

出張からもどると、一水寮にこもっています。『工芸青花』の次号18号は……10月刊になりそうです。特集は4本(川瀬敏郎の花会@大徳寺孤篷庵/古道具坂田論/ボイマンス美術館の西洋工芸コレクション/杉謙太郎の花と器)、連載は堀江敏幸さんによるクートラス評伝。ほか精華抄など。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=4





20220901

古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は閼伽桶(あかおけ)、随筆は新潟のゴーゴー喫茶でバンドマンだったころの話です。〈前途洋々と張り切っていた私ですが、GS黄金時代はすでに去っており、アマチュアのコピーバンドというもの自体が大きな岐路に差しかかっていました。世の中はフォークソング時代となり……〉。おもしろいです。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/003.html

高木さん監修の骨董通販サイト seikanet も本日公開しました。今回は自由出品(9月14日まで)。
https://kogei-seika.net




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