20220816

今年もお声がけいただいて、青山ブックセンター「夏の選書フェア」に参加しました。毎年、みなさんの選書とコメントがたのしみです。
https://twitter.com/Aoyama_book/status/1555410787375935489

私は、映画研究者(であり食文化研究者でもある)三浦哲哉さんの『食べたくなる本』(みすず書房)を推薦しました。──〈『工芸青花』17号で村上隆さんと「生活工芸」特集をつくったとき、器がつかわれる場としての「料理本」の大事さにあらためて気づいた。しかしそこまでは考察できなかった。三浦さんの本は「料理本とはなにか」を問う本だ。それでこんど、「料理本と生活工芸」について三浦さんの話をうかがうことになった〉

来週、三浦さんの講座があります。2000年代から10年代前半くらいまでの料理本が体現していた、あの「総合芸術」感はなんだったのか、が知りたいです。

■講座|工芸と私61|三浦哲哉|料理本と生活工芸
□8月26日(金)18時半@工芸青花(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=890

三浦さんから……料理本の中でさまざまに描かれてきた「食生活」の魅力的なイメージを取り上げながら、「生活工芸」とのつながりについて、菅野さんと一緒に考えてみたいと思っています。
 私は料理をめぐる書物に惹かれ、これまでずっと愛読してきました。その経験をまとめたのが『食べたくなる本』(みすず書房、2019)です。近代以後の日本には、「おいしいもの」や「すてきな生活」をめぐるさまざまな価値の林立する、とてもダイナミックな(ときに軽佻浮薄な)状況がありました。これらを振り返り、相対化してみることは(「おいしい」には何種類あるのでしょうか?)、とても興味深いことだと思います。
『工芸青花』の最新号では、「生活工芸」を訪ねる旅の途中で、料理本の(とりわけ女性の)著述家たちこそがこの潮流の鍵を握っているのではないかという、とても刺激的な問いかけがなされていて、私もはっとさせられました。
 あらためて浮上した2000年代以降の料理本の重要性を、高橋みどり、高山なおみ、有元葉子等々の具体例を取り上げながら振り返ってみたいと思います。彼女たちが提示した「生活像」の魅力は何だったのか。風味のアレンジ、スタイリング、器、キッチンの関係はどのように思い描かれたのか。







20220815

連載「骨董入門」を好評のうちに終えた古美術栗八の高木孝さん。つづいて、新連載「花と器と」がはじまりました(毎週更新)。テーマは高木さんがあつめた古器と、そこにいけた高木さんの花(ときどき、「忘れえぬ人々」の随想も入ります)。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/001.html

じつは3年ほどまえから撮影をつづけているのですが、高木さんがいける花は、すべて六本木にある店の屋上で育ったもの(写真。奥に六本木交差点そばの「ドン・キホーテ」、右奥に六本木ヒルズもみえます)。季節のない街にも四季はめぐり、骨董商が敬する骨董商、栗八さんの来し方の記でもあります。よい連載になると思います。

高木さんが監修をつとめる骨董通販サイト「seikanet」も本日19時公開です。特集は「秋の骨董、豊穣と枯味」。よろしくお願いします。
https://kogei-seika.net/





20220814

公開しました。

■通信講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ26|「バイユーのタピスリー」とイソップ物語
□公開|2022年11月13日まで
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=922

金沢さんから……昨年10月に、ロマネスク刺繍の優品「バイユーのタピスリー」の表現の魅力についてお話しましたが、最後のほう、周縁部の動物図像の解説が駆け足になってしまったので、あらためて、「バイユーのタピスリー」中の『イソップ物語』に着目し、ロマネスク美術の動物たちについて考えたいと思います。





20220813

『工芸青花』の次号18号の編集作業をすすめています。やや夏バテ気味ですが……。

特集のひとつは、オランダ、ボイマンス美術館の西洋工芸コレクション。筆者の金沢百枝さんとデータベースにあたり、えらび、新撮しました。写真はデルフト出土、小鳥の水入れ(17−18世紀)。

18号の特集はほかに、川瀬敏郎の花会(大徳寺孤篷庵)、古道具坂田と美術館 as it is、杉謙太郎の花会です。定期購読募集しています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=4





20220812

「沖縄の美」展をみたあと、そのまま駒場の民藝館で打合せでした。沖縄展は染織品はもちろんのこと、漆工もみごたえがありました(8月21日まで)。なんのかげんか、反射光で赤っぽく染まる展示棚。





20220810

福岡、京都、奈良で打合せでした。みなさんありがとうございました。みあげるたびに、建築の力を体感できる東大寺南大門。色も美しい。





20220810

明後日の夜。この絵にどんな意味があるのか……金沢さんの解説がたのしみです。

■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ80|新約篇8|たとえ話
□8月12日(金)18時半@自由学園明日館(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=888

金沢さんから……キリストは教えを説くとき、たとえ話をすることが多かったようです。聖書には24のたとえ話が記されていますが、どれも心にのこる物語。子どものころは納得ゆかなかった「放蕩息子」も、教員になってはじめてわかる気がしました。すべてに美術表現があるわけではありませんが、主要なものをみてゆきます。講座はつづきものではありませんので、はじめてのかたも大歓迎。





20220808

以下の出品者による「工芸批評2022」展、ウェブサイトでも展開しています。
https://www.kogei-seika.jp/shop/kogei-hihyou-ten.html

井出幸亮(『Subsequence』編集長)
鞍田崇(哲学者)
沢山遼(美術批評家)
菅野康晴(『工芸青花』編集長)
広瀬一郎(「桃居」店主)
三谷龍二(木工家)
米山菜津子(デザイナー)

写真は井出さん推薦、ギエルモ・クエラー作のジャグ(アメリカ)。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=893

井出さんから……「”工芸”とは何か」と改めて考えると難しくて困ってしまうのですが、僕はとりあえず「人間が作り出したもの、中でもより人間の身体に近いもの」というくらいに、ざっくり広く捉えて使っています。人が手で作り出すものには、必ず文化的な背景があり、そこには歴史があります。時間を経て伝播と混淆を止めどなく繰り返す文化が、個人のユニークな身体、そして感性と切り結ぶようにしてものが生まれる、そのダイナミズムに惹かれています。

11月末に、井出さん監修の展示を青花の展示室でおこなう予定です。





20220806

以下の出品者による「工芸批評2022」展、ウェブサイトでも展開しています。
https://www.kogei-seika.jp/shop/kogei-hihyou-ten.html

井出幸亮(『Subsequence』編集長)
鞍田崇(哲学者)
沢山遼(美術批評家)
菅野康晴(『工芸青花』編集長)
広瀬一郎(「桃居」店主)
三谷龍二(木工家)
米山菜津子(デザイナー)

会期中におこなった沢山さんと米山さんの対談も、通信講座として公開中です。

■通信講座|沢山遼+米山菜津子|「生活工芸」を考える
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=905

写真は米山さん推薦のモビール。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=921





20220805

今年5月におこなった「工芸批評2022」展、ウェブサイトでも展開しています(販売有)。世代も職種もまちまちな以下の7人による選品、文章、談話と、80年代生れのふたりの対談(通信講座)。考えのちがいを確認しながらまえにすすむ、という感じです。
https://www.kogei-seika.jp/shop/kogei-hihyou-ten.html

井出幸亮(『Subsequence』編集長)
鞍田崇(哲学者)
沢山遼(美術批評家)
菅野康晴(『工芸青花』編集長)
広瀬一郎(「桃居」店主)
三谷龍二(木工家)
米山菜津子(デザイナー)

写真は広瀬さん推薦の内田鋼一作品。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=910





20220803

「骨董と歴史:シベリアの動物たち」展は昨日が最終日でした。この暑さのなかいらしてくださったみなさんにお礼申上げます。そして、今年も、二番煎じにならないテーマに挑戦してくれた出品者の毛涯達哉さん(神ひとケモノ)に感謝したいと思います。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20220701.html

昨日まで金沢でした。今冬と来秋、中国と東京を巡回する生活工芸展(および本)の取材でした。物とともに、作家たちの言葉にひきこまれる旅です。







20220803

日曜は、ヒルサイドプラザで「暗闇に手をひらく」をみました。阿部海太郎さんの楽器演奏、大崎清夏さんの自作詩朗読、nakabanさんの即興絵画が一体となったライブでした。一流の人たちの、しかも親密な共演がもたらすもの、にひきこまれました。

nakabanさんには、9月末に青花で個展をお願いしています。







20220801

古美術栗八・高木孝さんのブログ「骨董入門」更新しました。今回が最終回。栗八さんの郷里新潟における骨董揺籃期の話であり、同郷の文人・会津八一の書の話でもあります。本日8月1日は八一の生れた日。そんな日にこの記事を公開できるのも、なにごとか縁を感じています。

https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi/035.html










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